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Chronic addiction
何度かブログにも書いたんですが、仕事で有機溶剤を使用することがあります。

有機溶剤っていうのは簡単に言えば、アルコールとかシンナーとかベンゼンとか・・・
基本的には水に混ざらず、油やプラスチックを溶かし、乾燥が早く、火が着くような液体です。

なぜこのような液体を使用するかというと、部品を洗浄したり、印刷のインクを薄めたり、塗装をしたりするときに便利なんですね。
しかし便利な一方、困ったこともあります。

酒(アルコール)を飲みすぎたら酔っぱらって意識を失いますよね。
それと同じで、人体に入った場合に中毒を起こすのです。
そのため、その使用や保管などで注意が必要になります。

今日は、その取扱いについての講習会があり、受講してきました。
まあ、私はこれでも化学系の学部を卒業していますので、いまさら知らないこともなかったんですが・・・

有機溶剤の摂取で、どのような健康障害が起こるかって講義があったんです。
先ほど書いたように、中毒を起こすわけなんです。
アルコール中毒でもわかるように、急激に大量に摂取すると急性中毒で呼吸が止まったりします。

こうした急性中毒は即、命に係わるんでもちろん怖いんですが、
長期使用することで人体にたまっていっておこる、慢性中毒だって怖いもんです。

有機溶剤は油を溶かすと書きましたが、人体の中の脂質が多いところにたまろうとします。
脂質が多いところってどこだかわかりますよね、そう脳です。
慢性中毒を起こしたら、脳の機能=神経に障害がおきます。

  中枢神経がやられると頭痛や眩暈、不眠などの症状、
  抹消神経がやられると手足のしびれや筋力の低下などの症状、
  自律神経がやられると冷え症や悪心、胃腸障害などの症状。

長年、たまっていって、脳の機能を阻害していって、辛い症状が残る。
慢性の中毒は簡単には治癒しません。

ベンゾジアゼピンとよく似ていますよね。
断薬による離脱症状で苦しんでいるなんてよく言われますけれど、私たちが悩んでいるのは、長期使用することで慢性中毒になって、神経に障害をきたして出る症状に対してといわざるを得ません。

ベンゾジアゼピンや他のメンタルの薬は、ダイレクトに脳に働くわけで影響も大きいでしょうし、脳に残存する量も多いと考えられます。
慢性中毒になったとしても、なんら不思議はありませんね。
症状についても、上に書いたものと共通点が多いです。

なってしまったものは悔やんでも仕方がありませんから、脳からそれを除いていくしかないんでしょうね・・・
慢性中毒は簡単には治らないということを覚悟して、それでも死ななかっただけでもマシなのかもしれませんね
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