fc2ブログ
Trial and error
前々回に続いて、またまたネットのコラムからの転載で・・・
他人のふんどしでしか、ブログが書けないみたいで、申し訳ないんですけれど・・・(^^;

日経ビジネスのコラムなんですが、最近お気に入りの連載があります。
ダンナが、ガンになりまして」という、夫の介護の体験談を綴ったものです。
単なる暗い苦労談ではなく、明るく読み物としても秀逸なんで、ぜひ読んでいただきたい。

筆者のクリコさんは、子供はいないが夫婦仲のとても良い料理研究家。
その旦那さんが、口腔底癌になり口内を大きく切除したために、モノを噛む能力が大幅に損なわれることに・・・
おのずと食べるものの選択肢がなくなり、また市販や病院食の介護食というのは栄養第一で、味のことは全く考えていない。
でも、食べなきゃ体力も回復しないというジレンマ。

幸いなことに、旦那さんの味覚は手術したあとも残った。
それなら、私が旦那が「オイシイ!」と喜び、たくさん食べられるような料理のレシピを作ってやる、私が治してやる!と奮闘するというお話です。

今でこそ、介護食のレシピ本とか、市販のレトルトなども種類が出てきたようですが、
クリコさんが奮闘していた5年前には、ほとんど情報がなかったとのこと。
一所懸命、工夫するんだけれど、不味かったり、介護食としては不適だったりして、失敗しては残念で悔しくて涙する・・・
その様子を読んで、感動して私も涙するという・・・・(^^;

大げさだと言われるかもしれませんが、私も似たような経験があるんで。
手術して食べられないというような酷い経験ではないですが、ベンゾジアゼピンの離脱症状で味覚が全くおかしくなってしまって、いろんなものが食べられなくなりました。
体力を回復するには、寝るか食べるかしかないんですが、寝ることも食べることもできなくて辛い目に合いました。
そして、このクリコさんほどかどうかはわかりませんが、料理を作る妻にもかなりの苦労をかけたとともに感謝の念に耐えません。
そうやって一部、自分と重ね合わすところがあって、感動するのかもしれません。

それと食事とは関係ありませんが、似ているといえば、情報がなく途方にくれたこと・・・・
クリコさんは介護食の情報を集めようとしたが、信ぴょう性云々の前に、まず件数が少ない。
そして味や食なんて客観的なもので、評価や結果なんて人によって違うってこと。
仕方がないから、失敗を重ねながら試行錯誤するしかない。

断薬だって同じだった・・・・
私が断薬を始めた5年近く前は、アシュトンマニュアルだってあるかないかという状況で、ほとんど情報なんてなかった。
今は数だけは増えたブログだが、そのころから続いているブログは「かこさんのブログ」くらいじゃないだろうか?

数は増えたが信ぴょう性がない、アシュトンマニュアルはあてにならない・・なんて発言も聞きますけどね、
精神疾患の症状なんて、味覚以上に多様性があって、万人に当てはまるなんてことはあり得ないと思います。
結局はそれらを参考にして、自分なりにオーソライズして工夫しなければ、断薬なんてできるはずがない。

現在はレシピ本は山ほど出ています。
それは初めから自分の口に合わないものも交じっており、どれを選ぶかは試してみればよいこと。

その手間さえかけずに、「方法がわからないから断薬できない、このブログは間違った情報を発信している」と糾弾するのは、はじめから真剣に断薬したくないんじゃないかって感じてしまいます。
間違い、正しいは別にして、私が書いていることは、このやり方でここまで回復したという事実です。
選ぶ選ばないは、あなたの自由。

そうやって工夫して結果が出て初めて、クリコさんのコラムで書かれているような感動が得られるんだと思います。
スポンサーサイト



Comment 0

What's new?