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Escape from death
広告代理店の女性社員の自殺が労災と認定されたことに対して、様々な論調でのコラムが書かれているように思います。

過重労働が認定された、
いやいや世間の実情から考えたら、残業100時間は甘いんじゃないか?
それよりも人格を否定されたようなパワハラの方が問題であった?

憶測はいくらでも話せますが、本当のところはご本人にしかわからないですし、世間一般とか標準とかと比べても意味のないことです。
何より、亡くなられた彼女を冒涜するような気がして、軽はずみなことはいえません。

ただ、確実に言えることは、その原因から逃げる手段として死を選んでしまったということ。
これまた部外者意見ではありますが、逃げる手段としての退職や休職などを選ばずにです。
死ぬぐらいなら、辞めればいいのに・・・そう言いきる人はギリギリに追い詰められた経験がないか、将来に不安を持たずに今を一所懸命に生きている人なのかもしれません。

冷静に考えたら、死を選ばなきゃならないほど逃げられないことなんてあるわけがないのです。
ではなぜ死を選んでしまうかというと、「逃げた先には、もう人生はないと思いこんでしまう」からです。
死を選んだ方が楽だ、自尊心を維持できると考えるからです。

彼女がおそらくそう考えてしまった気持を、私もいくらかは理解できるような気がします。
現時点で死を選ぶなんてことはないと思いますが、うつ病なんかに罹患する人はこういう考え方をするケースが多いのかもしれません。
失敗してしまうと取り返しがつかないと悩む・・・
私が初めて休職したときはこういったメンタルでした。

今になって思いますが、失敗しても、逃げても、人生は続きます。
理想ではないかもしれませんが、おそらくそれほどは悪くない人生が。

しかし当の本人は、トラブルの真っただ中ではそのことに気が付けないのでしょう。
私だって、また同じような立場に立たされたら、冷静に判断できなくなる可能性は排除できません。
周囲の人間が、無理やりにでも引きはがすような、強制力を執行する必要があるのかもしれませんね。

同じような悲劇が繰り返されませんように。
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