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Risk of adverse effect
少し前のことになりますが、「慢性腰痛症に伴う疼痛」に対して、抗うつ剤(SNRI)の「サインバルタ」が効果があるとして追加承認されました。

一方で同薬には、公開されている重篤な副作用リスクとして、自殺念慮、自殺企図、敵意、攻撃性などが挙げられています。
認可した厚労省も、使用に際して①情報の周知、②最新の診断基準、③精神科医に相談できる体制を整備、といったことを求めています
認可された塩野義製薬も、添付文書に「自殺念慮、自殺企図、敵意、攻撃性等の精神症状の発現リスクを考慮」といった注意事項が追加されたそうです。

さらに、認知症に対する抗精神病薬の投与について、昨日NHKで報道されていました。
認知症の幻覚や妄想などに対して、本来は統合失調症のお薬である抗精神病薬が効果があることが知られていましたが、
これまた死亡率が高まったり重い副作用が出たりする危険性が指摘されているため、厚労省は基本的には使用しないことや使用する際は患者や家族から同意を得ることなどを求めていました。

ところがこのたびの調査で、抗精神病薬を使用した医師のうち、患者や家族に副作用を説明し同意を得ていたのはこのうちの28%にすぎなかったことがわかりました。
この数値を見られて、どう感じますか?
専門的な医者が判断して処方するのだから、疑わずに任せておけばいいのだと思うでしょうか?

症状の適用が認められているということは、程度は別にして、ある一定の科学的根拠の元で効果があったのでしょう。
慢性腰痛にしても認知症にしても、本人は辛いでしょうから、医者に「新しく認可された薬ですが、試してみますか?」なんて言われたら、なんの抵抗もなく試しますよ。

私も、この二種類のクスリ、どちらも服用したことはありますが、10年くらい処方されても副作用の説明をしてくれた医者なんて一人もいませんでしたよ。
説明するのが面倒くさいのか、それとも説明して患者が躊躇うことで治療が遅れることを懸念しているのか、わかりませんが。

まあ、こんなこと大仰に「問題だ!」と書いていますが、
いざ説明されたからって、服用することを躊躇することってないのかもしれません(もちろん断薬前の話)。
だって人は誰でも、自分には副作用なんておこりっこないと考えるものですから。

ベンゾジアゼピンの依存症で辛い目にあったから、極端に反応しているだけかもしれませんが・・・
やはり医者には、こういったことをしっかりと説明する義務を果たしてほしいと思います。

だってね、説明されていたら、判断した自分の責任だと納得もできると思うのですよ。
そうじゃないから、私を含め断薬で苦しんだ人間は、精神科医のせいにして、憎まずにはいられなかった。
そうして陥った医療不信の状態は、決して望ましい状態ではありません。

医者は、「説明する」という行為が、副作用の防止のためだけではなく、「医療」という行為の信頼関係の根幹にまで影響しているのだということを、肝に銘じてもらいたいものです。
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