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Openhearted Man
今日は妻にねだられて、TDLに出かける予定だったのですが、関東地方は生憎の雪・・・
体調もまだ完全ではないので、TDLは諦めて映画に行くことにしました。

神様はバリにいる

単身でインドネシアのバリ島へ渡って起業し、大富豪になった実在の方をモデルにした映画ということです。
全国ロードショーではありますが、公開館が話題作よりも随分と少ないようでしたので、あまり期待せずに観に行ったのですが・・・
いえいえ、なかなか当たりでした。

出演は、堤真一、尾野真千子、玉木宏。
堤さんは、現在のNHK朝ドラでも、似たような役、大阪弁の鴨井の大将(注:サントリー創業者・鳥居信治郎がモデル)を演じていますが、
この人、豪放磊落といいますか、ちょっと間の抜けたような調子のいい役をやらせたら、ぴったりですね。
他の役者さんも、いい味を出していました。

ストーリーはネタバレになりますので書きませんが、この映画でテーマにされていた、生きる上での哲学であったり、信頼であったり、価値観であったり、
ベンゾジアゼピンの断薬で辛い離脱症状に耐え、その結果、考えが幾分卑屈にと言うか、ねじ曲がってしまっていた、私の心には随分と響くものでした。

特に心を打たれたセリフは
  ここ(バリ)では不幸を他人のせいにする奴はおらんのや!
というもの。

私の不幸と言えば、ベンゾジアゼピンという麻薬のような薬を長らく服用して、何年もの間社会からも取り残され、そして未だに辛い症状を抱えていること。
確かにこのことは、医者の責任も大きいとは思っているけれども、
責任の所在をいつまでも恨みがましく考えていても、ネガティブ思考が進行する一方で、何かプラスに変わるのか?

なんでもかんでも他人のせいだ、ではそこから再起ははかれないし、再起した後も躓いてしましそうです。
だいたい、「他人のせいだ」と考えるのは、被害者意識のなせる業。
被害者意識とは、「自分が他人よりも損をさせられた」が根本にあります。

この問題には、確かにそういった一面はありますが、
損得だけを、生きる上の価値観にするなということを、この映画では再認識させてくれたように思います。

  楽をすることばかりを考えてはいけない・・・

楽をするという価値観を、行動の第一義にしては、人生は不満・不安しか生み出さない。
自分に対しても他人に対しても、真摯な姿勢で向き合って、生きていけば、これからの人生も夢を見て進んでいける。

ゆっくりでもいい、まじめに、できることを精一杯、
損得ではなく、何が一番の目標、喜んでもらえることかを考えて頑張っていけばそれでいい。

そんなことを感じました。
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