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奇跡のピアニスト
お正月に録った、TV番組の録画がたまっています。
これまでなら一日10時間くらい観て消化していたのですが、職業訓練に通うようにもなりましたし、そう時間もありません。

昨日は1月2日あたりに放送があった番組を見ていました。
「アナザースカイ」という、ゲストに思い出深い海外に行ってもらい、そこで興味深い人生を掘り下げていくといった番組があるのですが、
スポーツ、芸能、芸術、ビジネス、いろんな業界のゲストが招かれるので、結構好きな番組です。

新年一回目のゲストは、ピアニストの辻井伸行さんでした。

ご存知の方も多いでしょうが、彼は視覚障碍者でありながら、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールという大きな大会で、アジア人初の優勝者となり注目を集めました。

ただ、米国人は障害であるとか、迫害であるとかドラマ性を好むといった批評もありまして・・・
もちろんへたくそでは優勝はできないでしょうが、実力以外のものでかさ上げされているということを言う口さがない人もいます。
恥ずかしながら私も、これまで少々色眼鏡で見ているようなところもあり、興味がありませんでした。

ただねえ・・・
昨日、番組で彼の演奏を聴いていて、ポロッと・・・
泣けちゃったんですよ。

世間的な評価がどうとか、専門家の意見がどうとか・・・関係ないですよね。
要は自分がどう感じたかが、芸術の価値です。
思わず涙を流したということは、何かを感じたのでしょうね。

彼は話すのは苦手だと言っていました。
伝えたいことをピアノで表現するのだと、そして弾くことが楽しいのだと。

こうしてブログを書いていますが、私も言葉で表現することは苦手な人間なんです・・・
おしゃべりではあるんですけれどね・・(^^;
考えていることの半分も伝えられていないと思います。
かといって、音楽なんかでも伝えられない。

自分の伝えたいことを、音や絵や、もちろん言葉でもいいんですけれど、
どんな方法でも、自分に合った表現法を見つけられた人は幸せですね。

多くのストレスは人間関係から生まれます。
そしてその中でも、多くはコミュニケーションの掛け違い、表現の稚拙さからくる誤解によるものと思います。

多くの天才芸術家が、その表現方法を天から与えられたのでしょうが、決して楽をして手に入れたわけではなく、
血の出るような努力をして、やっと他人に感動を与えられるレベルになるように、
きっと我々凡人も、「他人に誤解される」「思ったことが伝わらない」なんて弱音を吐くだけではなく、「表現」することを磨いていく努力が必要なんでしょうね。

他人を感動させるレベルまで行かなくても、
余計な諍いを招くような、誤解を招かない程度で良いのでね・・・(^^;
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