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未来について思ったこと
少し前のことになりますが、この10月1日で、「東海道新幹線が開業50年」を迎えたそうです。
前回の東京オリンピックに間に合うようにということだったようですが、当時の高度成長の熱気が感じられます。

私の生きてきた長さとほぼ同じということになります。
私が初めて新幹線に乗車したのは結構遅く、10代後半になってからなんですが、
考えてみたら、この時期だってまだ開業10年そこそこだったわけで、今考えてみたら当時のカッティングエッジだったんですね。

さて、これまた最近の話題ですが、10月17日に国土交通相がリニア中央新幹線(リニアモーターカー)の工事実施計画を認可したと報じられました。
現在でも品川・大阪間を、のぞみで2時間18分で移動できますが、リニアだと1時間7分で結ばれることになります。
はたしてこんなに急ぐ必要があるのか?とも思いますが、現在の新幹線にしたって同じようなことを言われたみたいですし、開業当時の「ひかり」が4時間かかったものが、今では2時間半が当たり前と思う感覚もあります。
早くなれば早くなっただけ、その時間感覚が実際の空間感覚になるのでしょうね。

しかしリニアと言えば、私が小学生のころ、実に40年以上前から次世代の超特急と言う認識はされていたわけですよ。
それがここまで時間がかかったのは、技術的なこと以外に政治的なことやら費用のことなどいろいろとあったのでしょうね。
それをどうこういう思いは全くないのですが、計画を聞いてちょっとメランコリックになってしまいました。

本当のことを言えば前回と同じく、開業は2020年の東京オリンピックに間に合わせたかったのでしょうが、
品川・名古屋駅間の開通が2027年、大阪まではさらに18年も要して2045年になるとのことです。

ということはですよ、大阪からリニアに乗れるようになったときには、私はすでに80歳過ぎ・・・
そこまで生きているかどうかもわかりませんし、「おそらく俺って、一生リニアに乗る機会がないんだろうな・・」なんて複雑な気持ちになりました。

まあ、当たり前のことなんですが・・・人の人生なんて一瞬。
何千、何万年と続く歴史の中で、ひとかけらの時代を生きるだけ。
死んでからも都市は変わっていくだろうし、経験できることも変わってくる。

若いうちは、おそらく実現される将来の可能性にワクワクしたものだが、こうやって体験できないであろう未来のことが話題に上がるということに、すごく違和感を感じるとともに、自分の人生も晩年に近づいてきたんだなあと気づかされますね。

こういったリニアの可能性、予定なんてのは、おそらく明るい未来なんでしょうけれど、
今の日本では将来の可能性について悲観されている向きが多いみたいで・・・
どうなっているんでしょうねえ・・

30年後のリニアを体験できないように、良かろうが悪かろうが「お先に逝きます」ってなもんで関係なく逃げられる年代になっているのかもしれませんが、
今私が苦しんでいる、悩んでいる疾患について、さらに研究が進み、知見が広がって、苦しむ人が減っていたらいいなあ・・なんて。

精神の病気なのか、クスリによる副作用か、その両方かわかりませんが、
そんなことで未来を悲観する人が、少しでも減ることを祈ります。

ベンゾジアゼピンの依存性が指摘されて久しいとは思いますが、ここにきてやっと世間に認知されてきた感覚もあります。
技術的・政治的な問題はあるのでしょうが、決してリニアのように、話題になってから実現(排除)まで80年もかかるなんてことの無いように。
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