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教育の影響
またまたテレビの話、というか・・
本質はテレビ、関係ないんですけれど。

見られる方は少ないと思いますが、「放送大学」という大学教育専門チャンネルがありますよね。
旧法人は政府からの出資もあったため、公共放送という側面もあり、なかなか専門的な内容の放送をしています。

理系文系問わず、大学の一般教養講義程度、それほど専門過ぎない授業をしてくれるので、興味があるカテゴリーがあれば見て損はないと思います。
今朝の番組を録画で見たのですが、講義名は

疾病の回復を促進する薬 ~中枢神経に作用する薬(2)
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H25/kyouyou/B/ippan_shizen/s_1234129.html

でした。

内容は、神経系に作用する薬として、麻薬性鎮痛剤抗精神病薬(統合失調症薬、抗鬱剤など)、パーキンソン病薬などを紹介するとともに、
その疾病の原因の推論、作用機構、現れる効果と副作用、などを説明していました。

やや専門用語を含んで説明していましたから、全くの門外漢の方には理解しにくいところもあるかもしれません。
私は薬学は専門ではありませんが、一応、化学で学位を取っていますので、大枠理解できました。
というか、専門はあまり関係なく、ベンゾジアゼピンの離脱症状に苦しみ、断薬しようとしている方は、努力してでもこの程度の番組は視聴して理解し

  自分がどういう理由で薬を処方されたのか?
  なぜ副作用(離脱症状)が出て、苦しまなければならないのか?
  そのまま薬を飲むという選択は、理論で考えて正しいのか?


他人(医者も含め)任せにするのではなく、そういうことを自分のこととして、真剣に考える必要があるのじゃないでしょうか?

自分では断薬することが正しいと思っていても、その拠り所がわかっていなければ、医者と議論になった時にも反論のしようもありません。
逆に丸め込まれたら、「やっぱりやめない方が良いのかな・・」なんて、自信がなくなってしまいませんか?
「自分が薬を止める正当性は根拠があるものだ」と自信がつくことで、断薬の成功確率も上がると思うのです。

もちろんそれが逆でもいいと思います。
いろいろと学習して結果、「薬を止めない方が正しいという根拠を得た」ならば、自信を持って飲み続けたらいい。
でも、そこを専門家(と称するが、大して知識レベルも変わらない医者と言う職業の人)の判断に任せてしまう、あるいは曖昧な根拠のない思いこみだけで拒否反応を示す・・どちらも単に自分に対して無責任なだけです。

多くの人は離脱症状に苦しんだ時に、ネットで検索し情報を集めようとする。
まあ、もちろんそれも必要でしょうけれど、それだけで正しい情報だけを選別できるでしょうか?
ネットの情報だけを安易に信じ、盲目的に模倣して実行することも、これまた危険なことだと思います。
ぜひ、学習することの重要性に気づいてください。

あと、この番組を見て思ったこと、もう一つ・・・
統合失調症やうつ病の原因、たとえばドパミン仮説モノアミン仮説などを用いて講義していたんですがねえ・・
ここでは議論しませんが、この仮説自体、根拠がないなんていう意見もありますね。
(「モノアミン仮説 根拠がない NIMH 米国立精神センター」で検索してみてください)

でも、この放送大学の授業では、さもその理論が仮説ではなく疑いようのない真理で、
その真理を前提として、作用する機構の推論や、薬の有効性などを説明していました。

なんども言うように、何が真実というつもりはありませんが、
医者や薬剤師の卵が、最初に学ぶ教科書に、「この作用、理論は間違いない真理です、この心理に基づいて薬の開発、処方を行います」と書いてあったら、その通り覚えるでしょうし、疑うことなくそれが間違いない真実だと考えますよね。

中国の教科書に、「尖閣諸島は中国の領土」と書いてあるように、精神科医の教科書には、「仮説が正しいから精神薬は正しい」と書いてあるのです。
中国人と尖閣諸島の帰属を議論しようとしても、議論にならないように・・・

我々は、「根拠もなくベンゾジアゼピンなんか処方した精神科医が悪い」と常々考えてしまいますが・・
おそらく、精神科医が悪いだけではなく、「教育」に問題があるんじゃないかな・・

だったとしたら、もっと上位概念、精神医学そのものに問題があるということなんでしょうかね・・
ただ、上に書いた「麻薬性鎮痛薬」なんか、依存性があり、それこそ麻薬ですが、考え方によっては必要な薬なんでしょうね。
そういう研究も教育も、しなければ進歩はないわけで・・・

医学上の正誤と言うのは、本当に難しい。
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