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婆子焼庵
今期のTVドラマの中で、お気に入りなのが、月曜日20時からTBSで放送されている「隠蔽捜査」です。

警察庁職員のキャリア官僚であった主人公が、家族の不祥事で左遷され、所轄署の署長に就任する。
そして持ち前の合理主義と、融通の効かない正義感を持って、苦労しながらも事件を解決して行く物語です。
なかなか味があって、私は面白いと思うのですが、世間の評判は今ひとつのようです…

ストーリーの本質ではないのですが、官僚同士の会話の中に、孔子や孟子などの教えを取り入れて、行動を非難する場面があります。
その他、前回の放送では禅の公案を取り入れたりして、その意味を聞くのがなかなか興味深いσ(^_^;)

詳細は省略しますが、主人公はとある悩みがあり、自分の中で解決できないため心を乱し苦しみます。
そこで目にした公案が、「婆子焼庵」(ばししょうあん)というお話。

昔、老婆が一人の修行の僧に対して、草庵を建てそこに住まわせ、若い娘に給仕をさせ面倒を見ていた。
修行も相当進んだであろうある日、老婆は娘に言い含め「お坊さん抱きついて誘惑してみなさい」と言いつけた。
その時、修行僧は少しも動揺することなく、「私は女など興味がない、枯れ木のように、私の心は少しも動ずるとことはない」と娘を退けた。
欲のない立派なような行いに見えるが、ところが、老婆はその娘の話を聞いて、
「二十年もの間供養し修行に打ち込ませたのに、その程度の修行しか出来ていないのか」と怒り、
その修行僧を追い出し、その上、老婆は草庵まで焼却してしまった。

というお話です。
解釈はいろいろされていますが、答が記されているわけではないようです。
ネット上の解釈では、禅の世界では自分だけが良ければそれで良いわけではなく、迫ってきた女性の気持ちも考えて対処するだけのスキルがないことに失望されて、修行不足として追い出されたなんて記載もありましたが、
私も凡人ですので、納得がいかんというのか、答がわからんというのか…

それはともかく、ドラマでは主人公は、
「坊主が自分の心をごまかすべきではなく、娘への恋情にもがき苦しむ道を選ぶべきだった」と解釈しました。
つまり、「正直に苦しみがあることを受け入れよう」と開き直ったら、気持ちが楽になったとして悩みから立ち直ったという展開でした。

長々と前置きばかり(ここまで前置きか…)書きましたが、
断薬の苦しみも、似たようなものだなと思ったのですよσ(^_^;)
一つ一つの症状ばかり追いかけて、不調であることを嘆き、気にして、自身の将来をも悲観する。

症状があることを受け入れ、諦めではなくそれが普通である、今の自分であると認める
今の私に、どこまでそれができているかわからないけれど、昔に比べ、少しは今の症状を受けいれられるようになったおかげで、いくらか気分が楽になっている気がします。
悩んでも泣いても症状が良くなるわけではなく、その状態でできることをこなしていけば良い。

苦しみなんて、受け入れた瞬間に半分以上解決するものなんでしょうね。
その境地に達するまでの苦労が半端ないんですが…
禅の公案でも買って、読んで見ましょうかねσ(^_^;)
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