以前にもブログで書きました、塩野義製薬と日本イーライリリーが展開した、うつ病啓発キャンペーンのTVCM。
「うつ病では、痛みといった体の症状も表れます」と断定し、いかにも「とにかく身体が痛かったら、原因は精神疾患ですから、直ぐに精神科を受信して、お薬を飲んでくださいね」とでも言いたげな…
我々、断薬患者達の気持ちを逆撫でし、「これ以上、根拠なく安易な薬漬けを推奨するのか!!」と憤慨したものでしたが。
ついに、このCM、中止になるようですo(^▽^)o
メデタシメデタシ、はその通りなのですが、その経緯が興味深く、今日はその点に触れてみたいと思います。
このCMに憤りを感じていたのは、我々精神薬被害者だけではなかったようです。
「身体の痛みで落ち込んだだけでうつ病にされる。薬を売るための過剰啓発だ」との厳しい批判は、同業の精神科医からも挙がったそうです。
フジ虎ノ門健康増進センターの斉尾武郎センター長(精神科医):「身体の痛みを抱えるうつ病患者は多いが、うつ病が体の痛みを生むという科学的証拠はない。不適切だ」
これを受けて、CMの表現が、「痛みといった体の症状も表れます」 から「現れることもあります」 へと変更されています。
これが今月初めのことですが、内容は読売新聞のヨミドクターに詳しいです。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=92165
ところがこの論争はこれでは終わりません。
同じく2月19日付の読売新聞のヨミドクターで2社は糾弾されています。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=93196&from=popin
塩野義製薬はこのキャンペーンを、「高知大学精神科」の研究論文を元にして啓発したと訴えていました。
ところが、その高知大学の研究は、実はデータの提供元が当該2社であり、広報用に行ったインターネット調査のデータを用いているということが取材でわかったのです。
簡単に言えば、「自作自演!」
実は自分で調査しながら、第三者(大学)に学術論文の形にしてもらい、自らのキャンペーンの権威づけに利用するという、なんと悪質で利用者を馬鹿にしたやり方。
こう言った薬の服用や精神科への安易な通院は、副作用を含め今後の人生に多いに影響する可能性のあるものであり、経済活動などと言った言い訳は通じません。
これを受けてか、CMの放映はやめるらしいですが、なぜやめになったかという経緯も説明されるわけではありません。
精神科薬が有用か否かという議論は別にあると思いますが、利用者の信用を多いに裏切り、不信感を植えつけた、
この2社はもっと、糾弾されてしかるべきだと思います。
今回この顛末をブログに取り上げたのは、怒りをぶつけるためだけではありません。
これまで、この製薬会社のような体制側といいますか、権威が行うキャンペーンを否定するような訴えが、一部であっても世間的に受け入れられたということが、画期的だと思ったからです。
やや残念なのは、被害者側というか、患者、家族の訴えだけではなく、
皮肉にも、同じ精神科医からの指摘があっがことが大きかったのでしょうが…
それでも最近になって、ノバルティスの高血圧症治療薬の治験データ捏造の話など、これまで、誰もが疑いもしなかったところに疑いの声をあげ、それが問題視されつつある現状は、以前に比べてずっと好ましい方向に進んでいるものと思います。
これまでは、「専門家でもないお前らが、根拠もなく言い訳をするな」と一蹴され、我々の訴えが通るようなことは考えられなかった。
けれども、「おかしいぞ!」と声をあげる人が増えてきて、その風潮も少しずつ変わってきたのではないかと思わせてくれる一件でした。
だからこそ、
我々がこうして自分の実情を訴えかけることは、決して無駄ではありません。
「うつ病では、痛みといった体の症状も表れます」と断定し、いかにも「とにかく身体が痛かったら、原因は精神疾患ですから、直ぐに精神科を受信して、お薬を飲んでくださいね」とでも言いたげな…
我々、断薬患者達の気持ちを逆撫でし、「これ以上、根拠なく安易な薬漬けを推奨するのか!!」と憤慨したものでしたが。
ついに、このCM、中止になるようですo(^▽^)o
メデタシメデタシ、はその通りなのですが、その経緯が興味深く、今日はその点に触れてみたいと思います。
このCMに憤りを感じていたのは、我々精神薬被害者だけではなかったようです。
「身体の痛みで落ち込んだだけでうつ病にされる。薬を売るための過剰啓発だ」との厳しい批判は、同業の精神科医からも挙がったそうです。
フジ虎ノ門健康増進センターの斉尾武郎センター長(精神科医):「身体の痛みを抱えるうつ病患者は多いが、うつ病が体の痛みを生むという科学的証拠はない。不適切だ」
これを受けて、CMの表現が、「痛みといった体の症状も表れます」 から「現れることもあります」 へと変更されています。
これが今月初めのことですが、内容は読売新聞のヨミドクターに詳しいです。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=92165
ところがこの論争はこれでは終わりません。
同じく2月19日付の読売新聞のヨミドクターで2社は糾弾されています。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=93196&from=popin
塩野義製薬はこのキャンペーンを、「高知大学精神科」の研究論文を元にして啓発したと訴えていました。
ところが、その高知大学の研究は、実はデータの提供元が当該2社であり、広報用に行ったインターネット調査のデータを用いているということが取材でわかったのです。
簡単に言えば、「自作自演!」
実は自分で調査しながら、第三者(大学)に学術論文の形にしてもらい、自らのキャンペーンの権威づけに利用するという、なんと悪質で利用者を馬鹿にしたやり方。
こう言った薬の服用や精神科への安易な通院は、副作用を含め今後の人生に多いに影響する可能性のあるものであり、経済活動などと言った言い訳は通じません。
これを受けてか、CMの放映はやめるらしいですが、なぜやめになったかという経緯も説明されるわけではありません。
精神科薬が有用か否かという議論は別にあると思いますが、利用者の信用を多いに裏切り、不信感を植えつけた、
この2社はもっと、糾弾されてしかるべきだと思います。
今回この顛末をブログに取り上げたのは、怒りをぶつけるためだけではありません。
これまで、この製薬会社のような体制側といいますか、権威が行うキャンペーンを否定するような訴えが、一部であっても世間的に受け入れられたということが、画期的だと思ったからです。
やや残念なのは、被害者側というか、患者、家族の訴えだけではなく、
皮肉にも、同じ精神科医からの指摘があっがことが大きかったのでしょうが…
それでも最近になって、ノバルティスの高血圧症治療薬の治験データ捏造の話など、これまで、誰もが疑いもしなかったところに疑いの声をあげ、それが問題視されつつある現状は、以前に比べてずっと好ましい方向に進んでいるものと思います。
これまでは、「専門家でもないお前らが、根拠もなく言い訳をするな」と一蹴され、我々の訴えが通るようなことは考えられなかった。
けれども、「おかしいぞ!」と声をあげる人が増えてきて、その風潮も少しずつ変わってきたのではないかと思わせてくれる一件でした。
だからこそ、
我々がこうして自分の実情を訴えかけることは、決して無駄ではありません。
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Comment 2
Q太郎
鬱と痛みの相関関係は・・・
ストレスケア日〇谷クリニックの酒〇氏は、高齢患者が腰や膝が痛いと言ったところ、「アンケートに答えて」と言いアンケート用紙を出し、途中で面倒になって自分で書き込みを始めて、「うつ病と痛みの相関関係を調べている」と言って、サンプルが増えたことを喜んでいた。
しかしながら、単なる加齢と薬物での太り過ぎで、整形外科へ行っていただけ。
その後このcmを見て、嗚呼あの時に利用されたんだ、と思った。
変なサプリメントなんかも宣伝していて、患者の為ではなく、私利私欲のために医者になったんだと良く分かった。
2014/04/04(Fri) 13:17
CaliforniaRocket
Re: 鬱と痛みの相関関係は・・・
> Q太郎 さん
はじめまして(ですよね?)
コメントありがとうございます。
患者のためではなく、どう考えても私利私欲しか考えていないなと思える医者が少なからずいる・・
ともすれば、良心的な医者なんていないんじゃないかという疑いすらわいてきます。
腹も立ちますが、自衛としてできることは、少なくとも根拠のない口車にのらないことなんでしょうね。
そして、少しでも良心的な医者が増えることを望みたいものです。
また、お立ち寄りください。
2014/04/04(Fri) 18:40