fc2ブログ
がんばろう神戸&東北 2014/19TH
人生の中で、「命の危険」を感じたことはありますか?
そういう状況に置かれたときに、人間はどういう行動をすると思いますか?

19年前の今日、私は死んでもおかしくなかった。
というか、その瞬間、死を覚悟しました。

阪神大震災の被災者だからと言って大げさに話しているわけではありません。
当時住んでいた地域は、神戸でも数少ない最大震度7の地域、高速道路も倒れたところです。
もちろん自宅は全壊しましたし、近所も全滅、多くの方が生き埋めになり、亡くなりました。

ベッドに寝ながら、「ベキベキベキ」という家の壊れる音を聞きました。
ゾッとしました・・・・
頭の上では、屋根が崩れ、木材や瓦が降り落ち、がれきに埋まる中、命が助かったのは運が良かっただけでした。

「俺は違う」と言われる方がいるかもしれませんが・・(子供を守ったという方もいましたから)
「命が危険にさらされている」時には「自分の命」のことしか考えられません。
自らの命を守るというのは、生き物としての本能なのでしょう。
埋まったがれきから這い出し、壊れたドアをこじ開けて、命からがら脱出するまで、
何が起こったのか、家族はどうしているのか、など一切頭に浮かびませんでした。

生きのびたい、助かりたい、それが本心なのでしょう。
それがわかっているから・・だから苦しくて、辛くて「死にたい」と思っても、
自分の根のところの本心は「生きたい」んだと信じているから。
だから、頑張ろうと思える。

そして、理不尽のうちに一瞬にして命を失った、6000人を超える犠牲者、
もっと生きたかったであろう、希望もあったであろう無念、
その方々のことを考えると、辛いからと言って簡単にギブアップできない・・
生き抜いたものは、先に行ったものの意志を継続して、その分も生き抜く義務がある。

ありきたりだし、格好をつけるわけではないが、
こういった経験と、考え方が、私の堪える原動力の一つにはなっている。

この先、もっと失望したり、さらに辛かったり、くじけそうになることがあるかもしれない。
その時にこの感情を思い出せるか、それによりまだ頑張れるかどうかが決まってくるようにも思う。

1月17日という日は、1年に一度、自らの「生きたいという本能」を再確認するために重要な日です。
亡くなられた方々の想いに、鎮魂の祈りをささげるとともに、
自分のためにも、彼らから受け継いだ命を、これからも有意義に使いなさいと言い聞かせて。
スポンサーサイト



Comment 4

Otsya

おはようございます。

阪神大震災のときは、震度7を体験されたのですか。上に書いてあることを読みますと、本当に危なかったですね。

私は、当日、岡山にいたのですが、それであっても、すごい揺れを感じましたが、そういった危険とは遠かったです。

CaliforniaRocketさんの体験に近いものでは、本当に偶然ですが、トルコで起きた大地震に遭遇しました(1999年の大震災)。泊まっていた安ホテルのコンクリートも、かなりヒビが入りましたので、もう一揺れしたら、倒壊もあると思いました。あー、ここで終わるのかもしれないなと、ホテルをケチったかなと、上階だったので、そんなことを思いながら、どうもすることもできない揺れを感じました。

生きていることに意味があるのかも分からないのですが、意味があると信じたいですし、意味を考えることは、以前と比べて、多くなりました。ある漫画で知った言葉ですが「一は全、全は一」そんな感じなのかもしれませんね。

2014/01/18(Sat) 08:50

Edit | Reply | 

CaliforniaRocket

Re: タイトルなし

> Otsya さん

こんばんは。

Otsyaさんも、日本中、いろいろと移動されているんですね。
地震については、東日本大震災もありますし、程度の大小はあれど、みなさんいろいろな思いで感じておられるのですね。

私は「揺れ」とか「埋まった」とかいう体験も大きかったですが、
隣を見たら人が死んでいる、避難所のおなじ場所に死体があるという状況が大きなショックでしたね。
そして、子供のころから慣れ親しんだ神戸の街が、まったく形がないくらい破壊されたということにショックを感じました。

「一は全、全は一」・・その通りだと思います。
体験や悲しさは風化していきますが、こうして感じた思いは粛々と語り継いでいかなくてはいけない。
そう感じました。

2014/01/18(Sat) 23:02

Edit | Reply | 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2014/01/19(Sun) 19:39

Edit | Reply | 

CaliforniaRocket

Re: 私事

> 鍵コメさん

大変でしたね。
体調が急変する心配は、私も現在でも付きまといます・・怖いです。

一般の医師に相談すれば、「専門外」と言われ、
精神科医に相談したら、「薬飲め」と言われる。
結局は無駄と言いますか・・

「心の病に専門家はいない」というブログもありました・・
専門家がいないなら、自分がやるしかない。
悲しい現実ですが、強くなるしかないですね・・

お大事にしてください。

2014/01/19(Sun) 21:08

Edit | Reply | 

What's new?