このブログについて(断薬三年を迎えて追記)

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・・・・断薬三年を迎えて追記します・・・・・・
主だった離脱症状はほとんど気にならなくなり、昨年の4月に復職することができました。

曲がりなりにも社会復帰できたことはもちろん喜ばしいことで、
辛いことを耐えてきたという自負もありますので、ひとまず自分を褒めても良いかなと感無量ではあります。

しかし、何も問題がなくなったかと言うと、そんな甘い話はなく・・・
私は精神症状はほとんどないと考えていましたが、長期間の休職が「義務を果たす」といった当たり前のストレスに対する耐性を奪っていたようです。

特に朝起きる時、ストレスに向かうことに対して、毎日葛藤しています。
精神疾患と言うこともあり仕方がないのですが、辛い時には逃げてもいいということを覚えこんでしまいました。
完全に社会復帰したとするには、この誘惑と常に闘っていかねばなりません。

ベンゾジアゼピンの依存も同じ話で、クスリに逃げれば楽になるという誘惑にかられます。
他の薬で代わりになるものは無いかという質問をよく受けるのですが、それにしても他のものに逃げることにほかなりません。
クスリから完全に離れるという覚悟がなければ、今の私のように辛かったら逃げようか・・・という誘惑と闘わなくてはならなくなる。
離脱症状が治まったとしても、本当に根深い問題です。

不幸にもベンゾジアゼピンを長期服用してしまった以上・・・
そしてそこから抜け出そうと考えるなら・・・
簡単に逃げないぞという、覚悟が必要になる。

もう3年、まだ3年・・・
まだまだ私にも、闘わなければならないことが残っています。        (平成28年1月6日 追記)

・・・・断薬二年を迎えて追記します・・・・・・
症状が小康状態になって楽になったと感じてから、社会復帰の準備を始めるまでさらに一年を要してしまいました・・

どこまで回復したら社会復帰できるのだろう?
線引きは自分でするしかなく、完璧を求めても詮無きこと。

今でも眠れない、身体が怠いなんて不調を感じています。
それでも社会生活を送れる生活リズムにおさまったなと自覚したら、それが復帰しどきなのだと思います。
辛いと感じても少しずつでも負荷をかけてリハビリを行わなければ、鈍った身体を社会に再適合はできません。
人間は基本的に、「変わること」に苦痛を感じる生き物ですから。
辛いなら辛いなりに、「仕方ない、この状態でやるか」と思って行動しよう、そう考えることで不安も減り、一歩前に進めたような気がします。

時が経つうちに、自然に離脱症状はもちろん軽くなります。
それよりも重要なことは、自分の行動が正しいのだと信念を持ち、諦めずに目標に向かおうとする強い気持ちを持つことです。

そして、いつまでも被害者意識を持たないこと。
我々はベンゾジアゼピン被害者ではなく、体験者です。        (平成27年1月6日 追記)

・・・・断薬一年を迎えて追記します・・・・・・
まず断薬直後で、初めてこのブログにたどり着かれた方。
安心してください、その症状は永遠には続きません

我田引水になりますが、このブログを時系列に沿って読んでいってください。
症状に死ぬほど悩み、耐えてきて、そして少しずつ改善していったノンフィクションの記録がここにあります。

もちろん、私とて完治したわけではなく、これからもいくつもハードルを超えなきゃいけません。
逆に悪化して、また苦しむこともあるかもしれません。

しかし、少なくとも、断薬一年後の現在は、症状が大幅に改善したことを実感し、
そして、復帰に向けて次のステップに進もうという、ポジティブな考えを持つことができています。

辛い時に無理に行動しようとしても難しいです。
でも、信じてください、きっと目の前が開ける日は来ます。
強い信念をもって、断薬した自分の決断は正しいと信じて、継続することが一番重要なのです。

闘うべきは、自らの弱さです。         (平成26年1月6日 追記)

・・・・断薬半年を迎えて追記します・・・・・・
検索からまずこのページを閲覧し、「拍手」を押してくださる方も増えてきました。
毎日新たな方が100人程度訪れてくださいます。
それだけ、この問題で苦しんでおられる方が多いのだと思います。

個人個人で症状などは異なるでしょうから一概には言えないのでしょうが、私の場合断薬直後の地獄のような辛さは、日にち薬でだんだんと良くなって、半年でずいぶん回復しました。(完全には消えていませんが・・)
私は医者ではありませんから、薬を止める止めないといった判断、推奨は出来かねますが、経験に基づいた情報だけはお伝えすることはできます

このブログも半年を超え、長くなってきましたから、過去のエントリーを含めてすべて見るのは大変でしょう。
現在離脱症状に苦しまれ、もしくは断薬を検討され、このエントリーを初めて見られた方

  こんな医療情報はないのか?
  私はこんな症状なんだけれども、同じようなことはあったのか?
  症状を軽減させる手段はないのか?


なんでもいいので、お声を聞かせてください。
もちろんお役に立てるとは限りませんが・・・         (平成25年7月6日 追記)

ベンゾジアゼピン

鬱病やパニック障害といったメンタルヘルス不全の症状には、不眠や不安といったものがつきものになります。

これらの症状の軽減のために処方される、睡眠薬・抗不安薬(マイナートランキライザー)といったクスリの多くを占めるのが、「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる薬物です。

「ベンゾジアゼピン系」のクスリは、即効性で高い効果が得られ、表面的には副作用が少ないために、精神科等医療現場で爆発的に処方されました。

  私が服用経験のある「ベンゾジアゼピン系」薬物
    デパス・レキソタン・ハルシオン・メイラックス・ワイパックス・
    リボトリール・セルシン・セパゾン・ベンザリン・コンスタン・
    レスミット・マイスリー・ロヒプノール・ユーロジン
、他

これらのクスリは、「一生飲んでも大丈夫!」と言われ、私も都合20年近く服用してきました。


離脱症状

ところが、もう数十年前から、欧米では「ベンゾジアゼピン系」の薬が重篤な依存症を発症し、たばこやアルコール、麻薬といった依存性薬物と同様に、服用をやめると厳しい離脱症状(禁断症状)があらわれる(場合がある)ことが問題視されていました。

一方、前述のように日本では安全な薬として処方され、国際的に突出した量のベンゾジアゼピンが処方されています。

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このように安易に処方されたベンゾジアゼピンを安易に服用し、断薬を行う際に重篤な離脱症状(禁断症状)に苦しむ人が増えています。

この医療事故とも言える現象は、一部新聞全国紙(読売新聞)などでも取り上げられていますが、一般的にはまだまだ認知されていません。

またそのため、患者ご本人は苦しい症状が続くにもかかわらず、治療に携わる医療機関が皆無といった状況です。

離脱症状(禁断症状)に苦しむ方は、独自あるいはネットなどで知りえたわずかな情報で、減薬・断薬に取り組んでいるのが現状です。


私の体験記

私は10年前に「鬱病」と診断され、継続して「ベンゾジアゼピン系」薬物を服用してきました。

たまたま2013年1月に「ベンゾジアゼピン系」薬物を断薬したところ、ひどい離脱症状(禁断症状)に遭遇し、その存在を知ることができました。

そして、同じように離脱症状(禁断症状)に苦しむ方が多数存在することを知って、今の僕にできることは、自らの症状・経験をさらけ出して参考にしていただくことだと思いました。

独りで戦うのはしんどいです。

同じような立場にある人がいると思うと勇気づけられます。

また自分も少しでも役に立ちたいと、目標ができます。

もし同じく苦しんでいる方で、お立ち寄りくださった方は、なんでもいいんで一言コメントくだされば非常に励みになります。

一緒に戦いましょう!!
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