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42
前のエントリーで気持ちを「前向きに」ということを書いたのですが。
重ねて注意しなきゃいけないなと思うことがあります。
それは、「安易に怒らないように」。

ベンゾジアゼピンの離脱症状に苦しむものは、理不尽な薬害に見舞われたという意識が強いですから、精神医療業界であったり、医者に対し常態的に腹を立てている(というか憎む?)ことが多いと思います。
それはある意味、当然ともいえる感情ですし、いけないことではありませんが。
「怒り」を継続して持ち続けることによって、精神パワーを使いすぎて疲弊してしまう、そしてそれが原因で不調になってしまう
そういった本末転倒なことをしていては、自分の損にしかならないですから。

加えて、いつもイライラしていますから、つまらないことにでも怒りっぽくなってしまう。
自分の思い通りにならないと、ついカチンとしてしまう。
それは周りとの軋轢を産んでしまいますし、さらに精神パワーを浪費します。
「怒り」をコントロールすることも、不調になることを少しでも防ぐ、自己防衛の方法だと思います。
難しいことですけれど・・・

昨日、映画を観に行きました。
42 世界を変えた男

ご存じの方も多いと思いますが、黒人最初のMLBプレイヤー、ジャッキー・ロビンソンの半生を描いたドキュメントです。
彼はまだ黒人差別の色濃く残る戦後すぐ、白人しかプレイできないと言われたMLBに初めて一人で参加し、理不尽な差別に耐えながら、実力によりその存在を群集に認めさせ、後世に語り継がれるプレイヤーとなりました。
「42」は当時の彼の背番号で、現在においてもMLB全球団で永久欠番となっていることは有名な話です。

入団に際して、彼は球団代表から迫られます。

  「皆と一緒のホテルは拒否され、シャワーも一緒に浴びられない
   試合中は差別的なヤジを浴びせられる・・ それに耐えられるか?」


彼は不満めいて、こう言います

  「仕返しをする勇気のない、そういった選手になれというのか?」

それに答え球団代表は

  「違う、仕返しをしない勇気を持つ選手になれと言っている」
   
どちらが良い、悪いではない。
この時代、やり返したら、不満を口にしたら、全面的に「黒人が悪い」とされるのです。
法律が違い、慣習が違い、世間の常識が違うのですから。
できることは、自分が実力を出せるフィールドで、紳士的に結果を出して、周りに認めさせるしかないという考え方です。

基本的な構造は「半沢直樹」と似ていると思うんですが(^^;
反論のできない立場で、理不尽な扱いを受ける。
それに対して、自分の業務の範囲で結果を出して、相手を見返す。

ただ違うところは、「半沢直樹」はそれを「倍返しだ」と表現し、復讐的に描いた。
一方、「42」では「報復はするな!」と説くことで、本当に泣ける、感動的な映画になりました。
個人的には、本作のような展開の方が好みで、また観たいと思いました。

我々が精神科医に感じる怒りも似たようなものだと思いました。
少し前に、患者に刺殺された精神科医のニュースがありました。
殺人を肯定するわけではないですが、心情的にはわからないでもありません。
しかし、「仕返し」は自分も傷つくことになりますし、世間からは、「またキ●ガイがやったよ」という非難しかうけません。
「怒り」を持ち続けることはあまり得策ではなく、治るためにできることにパワーを費やしたほうが良いに決まっています。

この映画は、理不尽な状況に置かれても、その怒りを自分のフィールドで昇華して結果を出すことの重要さを再認識させてくれました。
当たり前のことですけれど、感情のコントロールは難しい。
イライラしているときは、すぐに怒るのではなく、冷静に3秒待つ。
よく言われることですが、そんな行動を励行したいと思います。
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Comment 2

Otsay

こんにちは。

許せる勇気、これは本当に、すごい勇気と思います。

そして、怒りのエネルギーを復讐ではなくて上手い方向に使う。

不安障害になってから、以前は許せたことも許せなくなっていると思います。

42も、半沢直樹もみてませんが、42の方は、観てみたくなりました。

2013/11/08(Fri) 16:40

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CaliforniaRocket

Re: タイトルなし

> Otsay さん

こんばんは。

自分は正当な主張をしているという自負、自信が強いだけに、怒りを感じずにいるのは難しいですよね。
それは間違っていないですけれど、それで自分を疲弊するなら・・あえて損をすることもないですから。
できるだけ意識してみようと思いました。

映画を見ることで、意識的になれたらいいですよね。
あまり期待させちゃったらなんですが・・、よく泣けましたよ。
きっと辛い体験をしている人は、自分に投影することができるいい映画だと思います。

2013/11/08(Fri) 20:45

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