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Catastrophe
同じくメンタルヘルスの病気に悩み、休職している先輩と半年ぶりに会いました。

以前、このブログでも書いたことがあるのですが。
お気の毒なことに、自らが休職の後に奥さんまでもが同病を発症し、そして他界されました。
今回お会いして、普通にお話しできる状態でありましたが、やはりショックは大きくなかなか復職する気力がわかないということ。
想像もできない理不尽を体験された方には、安易にかける言葉がありませんでした。

会ってお話しすることは、やはりお互いの体調のこと、これからの人生のこと、そして病気に対する疑問など。
真剣に治療を行っても治らない、ましてやご伴侶はメンヘルでの一つの最悪の方向のカタストロフィーにまで達しているわけですから。
本当にこの治療で良いのか?精神科医の言っていることは信用できるのか?」という疑問は持たれているようです。
ただ、私のように「すべての精神科医に不信感をもって、精神科薬を否定する」というところまではいっていないようでした。

そこにはいくつかの理由があります。
まず
  薬を飲まないと治療を放棄していると非難されること

休職しているので産業医との面談があるのですが、そこで「効いていない気がするので薬を止めた」みたいなことをうっかり言ってしまったみたいです。
自ずと、「お前は会社に復帰する努力も放棄して、何をしているんだ!」みたいな話になったみたいです。
そりゃそうですよね・・
現在の世間常識が、「早く精神科の門をたたき、医者のいう事を聞くことが最善」というものですから、少数派が何を主張しようが、「怠慢」にしかとらえられないのでしょう。
そういう説得に対して、強硬に異を唱えるほどの意識はなかったようです。

そして
  薬を飲めば何か変化が現れること

これは、「うつ病」などのメンヘルのメカニズムの認識が正しかろうが間違っていようが。
脳に作用する薬を飲んでいるわけですから、身体に変化が出るのは当たり前なんですが。
例えばベンゾジアゼピンを服用すれば、それが身体に悪かろうが、治療効果が無かろうが、眠たくなって睡眠できます。
治療効果が無くても、「不眠」という辛い状態から脱せられるなら、飲んだ方が良いのではないかという考え方です。

これに対しては、あえて苦痛に耐える必要はないわけですし、ある程度同意はします。
ただベンゾジアゼピンの場合は依存を形成する、ということはこの後飲み続けたら、どんどん耐性が生じて効かなくなる恐れもあります。
そして飲み続けていても副作用がないというのが前提条件です。
たとえばSSRIなどのように、逆に希死念慮が高まる(恐れがある)と言われるものもあります。
こういう危険性を無視して、「苦痛に耐えるためなら飲んでもいい」とは、個人的には到底思えないのです。

話をしてみたら、考え方が違う点はいくつかありましたが。
しかし、当然のことながら、こういった考え方を彼と議論しようとは思えませんでした。
私以上に辛い思いをし、そして全身全霊、真剣に考えて答えを出して行動しているのです。
何が正しいというものではなく、何を信じるかしかありませんから・・
ただ、彼と話をしていて、ふと気が付きました。

こういったメンタルヘルスの病気で陥る、最悪の結果というものは、先ほども挙げましたが、「自殺」であったり「病院に一生入院して廃人」といったカタストロフィーでしょう。

  薬を飲み続けることによって、カタストロフィーにつながるかもしれないという恐怖

これを痛感できたからこそ、私は「いくら苦しかろうが精神科薬を断つ」という決心ができたのでしょう。
恐らくクスリに依存し、まだ精神科医に望みを持つものも同じで

  薬を飲まないことにより、カタストロフィーにつながるかもしれないという恐怖

から真面目に、そして願うようにクスリを飲み続けるのでしょう。
どちらも同じなんですね・・自分の身体を何とかしたい。

これまでもこれからも。
他人に対して、「精神科のクスリは良くないよ、絶対飲んではダメだよ」と主張してきましたが。
本人が、どういう行動が「破滅」に繋がるのか、それを信じ込まなきゃ、表面だけで「良い」「悪い」を議論しても仕方がないんでしょうね。

「断薬するコツは何ですか?」
こう聞かれることも多々ありますが。
きっと、この考え方ができるかどうかで変わってくるんだろうなと思います。
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Comment 2

Otsay

 自殺、一生入院、そのた多くの副作用、こういったものを知っていたら、飲まなかった人は多いはず。

 私は、ベンゾ、SSRI飲んでました。飲む前、一応、問題点も調べました。だけど、そこまでの問題がある薬なら、こんな多く処方されていないだろうし、問題になっているだろうとも思った。甘かった。いや、1年半くらい飲まなかったんですよ、だけど、苦しくて飲んでしまった、結果をみても失敗だった。

 もう薬でボロボロになってでも、辛さから逃れたいなんてことも思っていたときがあって飲みました。そして、今も少し思っています。

 せっかくやめたのに、いけませんね。やめて、できることも多くなっているのに。

 今度、飲むときは、麻薬と思って飲むでしょう。統合失調症の薬を飲めば不安も消えますかね。ベンゾ、SSRIなんて副作用ばっかりで、不安は減らなかったです。 

2013/11/01(Fri) 23:30

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CaliforniaRocket

Re: タイトルなし

> Otsay さん

こんにちは。

親薬家も嫌薬家も・・
実際はどちらが正しいなんてわからないですよね。
当人にとっては、出た結果が全てですし。

私もOtsayさんも、「これ以上飲んだら破滅する!」と考えたから止めたんですよね?
今でもその考え方に疑いは持っていませんが・・
薬飲んでいる人でも、「飲まなきゃ破滅する」と思って飲み続けている。
その思いは、決して間違っていないんじゃないかという気がしました。

実際に「自分の信じることを実行している」と思い込まなきゃ、こんなに辛い状態は耐えられませんよね。

2013/11/02(Sat) 14:14

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