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恩送り
「平等」という感情について、つづきです。

昔から、お酒をテーマにしたコミックが好きです。
古谷三敏さんの「レモンハート」とか。
深い薀蓄とか、啓蒙、倫理観が得られることが多いので。

最近読んでいるのが、原作:城アラキさんの「Bartender a Paris」なんですが。
その最新刊に、「恩返し」ならぬ「恩送り」という考え方が描かれていました。
「恩送り」とは、受けた恩を当人ではなく、他の誰かに返すこと。

  人間は独り立ちするまでに時間がかかる
  「母親の無償の愛」や「返せない恩」がなければ生きられない
  人は誕生の時からすでに永遠に返せない恩を背負っている
  だから・・受けた恩は誰か他人に返すしかない

  皆がそうやって恩を返しながら生きていけたら、
  世界はもう少し、幸福だろう


平等」とは少し観点が違うかもしれませんが・・
自分はもらってきたんだから、返して当然という考え方は、「平等」精神と近いのかなと思って。

仕事でも私生活でも、親や目上の人、上司から、独り立ちするまでの多くの恩や教えを受けてきた。
だから自分もその立場になった時に、今度は目下の者に対して、世話をするし面倒を見る。
親の世代から受けてきた利益を、こどもの世代に還元する。
これって、常識レベルでDNAに染み込んでいたことのように思うのですが、最近は少し薄れてきたのかなと感じました。

「実力主義」「成果主義」と言われて久しいですし、その考え方を否定するわけでもありませんが。
目先の結果を追い求めるばかりに、それまでに他人から受けてきた恩を忘れて比較してはいないか?
それだけ立派な成果をあげられるだけの実力は、もちろんその人の努力のたまものでしょうが。
自分だけの手柄か?恩送りすべきものではないのか?

振り返って自分を見て。
ストレスがたまるのは、「自分はこれだけの成果を出しているのに、理不尽な評価をされている」「自分は人と比べて損をしている」・・
そんな、自分が扱われるべき待遇を受けられていないことに対する、不平からではないのか?

これまで受けてきた、数々の好意に対してありがたく感謝し、
それを、まっとうに恩送りするという、あたりまえの感覚を再認識すれば、自分が抱えているストレスのほとんどは解消するんじゃないかって・・

「平等」「感謝」という感情があれば、鬱なんてない・・
そんな、単純なことを信じるわけではありませんが。
ストレスに苦しむ自分を救うためには、「自分は当然、これだけ受益するべき」という、思い上がりから変えていく必要があるのかもしれません。
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Comment 2

Otsay

こんにちは。

>「恩送り」とは、受けた恩を当人ではなく、他の誰かに返すこと。

いい言葉ですね。おしゃっるように、恩送りは、学生、社会人になってからも、あったと思います。直近で退職の会社は、残念ですが、恩送りもありましたけど理不尽送りも目立ちました。外資色が強かったからでしょうか。これは今は普通なんでしょうか。

>これまで受けてきた、数々の好意に対してありがたく感謝し、それを、まっとうに恩送りするという、あたりまえの感覚を再認識すれば、自分が抱えているストレスのほとんどは解消するんじゃないかって・・

そうですね。

私は感謝をする気持ちが少なかったように思います。そして、不満が多かったように思います。普通にストレス過多でした。ただし、仕事してたころは、後輩に恩送りはできていたように思います。そういったことで、ギリギリでバランスをとっていたのかなと思います。

ちょっとしたことに、ひどく悲観をしたりします。しかし、「恩送り」のような話を聞きますと、少し緩和します。また、機会があれば、このような話を書いてください。

2013/10/28(Mon) 11:30

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CaliforniaRocket

Re: タイトルなし

> Otsay さん

こんにちは。

なんか、偉そうなこと書いたみたいで・・恐縮です。

Otsay さんも書かれているように、辛い時に「感謝する」ことを思い起こせば、悲観的な感情も少し緩和するように思います。
「理不尽だ!」と思う時も、「自分への応対が」という枕詞がつくわけで。
「他人のためにやっている」と考えたら、自分が評価されなくてもやっていけるかもしれませんね。

ただ、その心境になるのが、非常に難しいんですけれど・・

2013/10/28(Mon) 14:56

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