コメントをくださる方の中には、すでに断薬を果たし、その経験や治療について教えてくださる方もいます。
その中でも、有用だと思われ、ここで公開して情報を共有した方がいいかなと思うものを紹介したいと思います。
(ご本人に了解は得ています)
今回は標題のとおり、入院治療によってベンゾジアゼピンを断薬された方の経験の紹介です。
これまで、独力で断薬を完了した方のお話は聞いたことがありましたが、医療機関に入院して断薬したという方は知りませんでした。
断薬初期は私も医療機関を探していたのですが、結局みつからなかったというか・・
情報がない断薬初期には、選択肢の一つとして知っておいた方が良いのではないでしょうか・
はじめにお断りしておきますが、入院されていた専門治療病院の名前自体は、抵抗があるとのことで教えていただけませんでした。
でも、「依存症の専門病院」ということで、日本ダルクに問い合わせれば各都道府県の専門病院を教えてくれるということですので、その気であれば知ることは可能です。
まず、ご本人の当時の状況です
【服用していた薬と期間】
セルシン、デパス、ソラナックス、ユーロジン 25年間
【断薬時に出た離脱症状】
1分くらい意識が無くなる、食べられない、眠れない
1か月で10キロ痩せる
【離脱症状の継続期間】
完全に離脱症状が消えたと感じられたのは入院治療を終えて3年後
【断薬により良くなったこと】
首、肩の凝り、頭痛、冷え症があったので針灸やカイロを利用していたがなくなった
ただし、以前からの不安障害の症状は残り、ベンゾ以外の方法を模索中
断薬に成功してから3年間、離脱症状が感じられたというから驚きですが、確実に良くなっていったということです。
また、ご本人はあまりに長い服用期間から離脱症状に恐怖を感じられて、自力でよりは医療機関に入院してとご判断されたようです。
万人に適当なやり方かどうかはわかりませんが、実際に断薬できているわけですから、その決断は正しかったと言えるでしょう。
断薬のやり方をお伺いしましたが、結構ハードです。
1か月という入院期間が決まっていたらしく、この1か月間ですべての薬を切る。
注目すべきは、この方は「初日ですべての薬を切る」ことをされたそうです。
かなり過酷だったとご本人も仰っていますが、これができたのは入院したからだと回顧されています。
ご本人のコメントを一部引用させていただきます
>専門病院ではベンゾ系の危険度を熟知した医者、スタッフが揃っています。必要であれば安全性の高い薬に置き換えたりします。
服用した年数やもともとの症状に応じて断薬の仕方も若干異なってきます。
離脱症状が酷い人は減薬から始める事もあります。
でも入院期間は薬物の場合1ヶ月なので減薬から開始しても1ヶ月中に全て切ります。
凄く辛いですが、その方が早いです。
ちなみにアルコールの場合は3ヶ月かけて断酒します。なんでもアルコールの方が体から抜けるのに時間がかかるそうです。
私も一気断薬でしたし、そちらの方が良いのではないか?(個人の感想です)と感じておりましたが、このお話を聴いて何となく安心できました。
日本ではベンゾジアゼピンに対する危険の認知度が低く、今後、依存患者が増えると予想される中、「仲間や信頼出来る専門家にアドバイスをもらいながらすすめて行くと心強い」とアドバイスをいただきました。
経験に基づいた、貴重なアドバイスありがとうございました。
現在、苦しまれている最中で、もはや方向性もやり方も見いだせないような方にとっては、選択肢の一つとして検討されるのもいいのではないでしょうか?
半年前に戻って、私が入院を選ぶか?と言われると、わかりませんが。
まず、医療機関に対する信頼がなくなっていたので、医療機関に再度頼るかといった精神的な抵抗感がありますね。
ただ、手法に関しては信頼できそうですし、どうするかな・・・
あと、人によっては「一気断薬」と聞いて、覚悟がどうしてもできない人もいるでしょう。
まあ、どれが良いかではなく、こういう選択肢もあるよ程度に考えて、決して無理はされませんように。
しかし、どんなやり方であれ、断薬して時間が経って、「調子が良くなりました」というお話を伺うと励まされますね。
私も、そういうことを伝えるために、ブログを続けたいと思います。
その中でも、有用だと思われ、ここで公開して情報を共有した方がいいかなと思うものを紹介したいと思います。
(ご本人に了解は得ています)
今回は標題のとおり、入院治療によってベンゾジアゼピンを断薬された方の経験の紹介です。
これまで、独力で断薬を完了した方のお話は聞いたことがありましたが、医療機関に入院して断薬したという方は知りませんでした。
断薬初期は私も医療機関を探していたのですが、結局みつからなかったというか・・
情報がない断薬初期には、選択肢の一つとして知っておいた方が良いのではないでしょうか・
はじめにお断りしておきますが、入院されていた専門治療病院の名前自体は、抵抗があるとのことで教えていただけませんでした。
でも、「依存症の専門病院」ということで、日本ダルクに問い合わせれば各都道府県の専門病院を教えてくれるということですので、その気であれば知ることは可能です。
まず、ご本人の当時の状況です
【服用していた薬と期間】
セルシン、デパス、ソラナックス、ユーロジン 25年間
【断薬時に出た離脱症状】
1分くらい意識が無くなる、食べられない、眠れない
1か月で10キロ痩せる
【離脱症状の継続期間】
完全に離脱症状が消えたと感じられたのは入院治療を終えて3年後
【断薬により良くなったこと】
首、肩の凝り、頭痛、冷え症があったので針灸やカイロを利用していたがなくなった
ただし、以前からの不安障害の症状は残り、ベンゾ以外の方法を模索中
断薬に成功してから3年間、離脱症状が感じられたというから驚きですが、確実に良くなっていったということです。
また、ご本人はあまりに長い服用期間から離脱症状に恐怖を感じられて、自力でよりは医療機関に入院してとご判断されたようです。
万人に適当なやり方かどうかはわかりませんが、実際に断薬できているわけですから、その決断は正しかったと言えるでしょう。
断薬のやり方をお伺いしましたが、結構ハードです。
1か月という入院期間が決まっていたらしく、この1か月間ですべての薬を切る。
注目すべきは、この方は「初日ですべての薬を切る」ことをされたそうです。
かなり過酷だったとご本人も仰っていますが、これができたのは入院したからだと回顧されています。
ご本人のコメントを一部引用させていただきます
>専門病院ではベンゾ系の危険度を熟知した医者、スタッフが揃っています。必要であれば安全性の高い薬に置き換えたりします。
服用した年数やもともとの症状に応じて断薬の仕方も若干異なってきます。
離脱症状が酷い人は減薬から始める事もあります。
でも入院期間は薬物の場合1ヶ月なので減薬から開始しても1ヶ月中に全て切ります。
凄く辛いですが、その方が早いです。
ちなみにアルコールの場合は3ヶ月かけて断酒します。なんでもアルコールの方が体から抜けるのに時間がかかるそうです。
私も一気断薬でしたし、そちらの方が良いのではないか?(個人の感想です)と感じておりましたが、このお話を聴いて何となく安心できました。
日本ではベンゾジアゼピンに対する危険の認知度が低く、今後、依存患者が増えると予想される中、「仲間や信頼出来る専門家にアドバイスをもらいながらすすめて行くと心強い」とアドバイスをいただきました。
経験に基づいた、貴重なアドバイスありがとうございました。
現在、苦しまれている最中で、もはや方向性もやり方も見いだせないような方にとっては、選択肢の一つとして検討されるのもいいのではないでしょうか?
半年前に戻って、私が入院を選ぶか?と言われると、わかりませんが。
まず、医療機関に対する信頼がなくなっていたので、医療機関に再度頼るかといった精神的な抵抗感がありますね。
ただ、手法に関しては信頼できそうですし、どうするかな・・・
あと、人によっては「一気断薬」と聞いて、覚悟がどうしてもできない人もいるでしょう。
まあ、どれが良いかではなく、こういう選択肢もあるよ程度に考えて、決して無理はされませんように。
しかし、どんなやり方であれ、断薬して時間が経って、「調子が良くなりました」というお話を伺うと励まされますね。
私も、そういうことを伝えるために、ブログを続けたいと思います。
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Comment 10
〇〇〇
こんにちは。
専門病院があるんですね。一気に断つ。それができるなら、理想と思います。これからやめる人にとって有益な情報と思います。
でも、私も、医療機関は信じていないので、けっこう躊躇しそうです。
この方は、断薬後、3年たって離脱症状を感じなくなりましたか。3年、長いですが、なくなったという話なので、うれしくも思います。
私は、断薬の最後の方は、1錠の1/4を減らすのに苦労してましたけど、あんな量になったら、一気に切った方が良かったのかもしれませんね。途中からは、離脱症状がひどくなって、アシュトンマニュアルにそってやってました。アシュトンマニュアルしか頼るものがなかったためです。
振り返って、減薬の後期、断薬直後の離脱症状は辛かったですね。1~2ヶ月くらいでおさまると思って耐えましたけど(本当にひどいのはそれくらいでした)、あれがずっと続くなら、薬飲んでたでしょう。一気に切っていたら、ぶっ倒れていたことは想像できます。
2013/08/04(Sun) 23:57
CaliforniaRocket
Re: タイトルなし
> 〇〇〇 さん
こんにちは(^^)
私も同じ気持ちです。
また適当に言いくるめられて、薬漬けになるんじゃないかとか・・・
躊躇するのも無理ないですよね。
そして、断薬直後は本当に辛かった・・・
信頼できるスタッフや仲間がそばにいて相談に乗ってくれたら・・
(アシュトンマニュアルくらいしか)情報がなかったので、躊躇はしますけれどこの環境は羨ましく思いました。
「3年たって離脱症状を感じなくなりました」
私も、この部分が一番うれしく思いました。3年は長いですけれど。
マッサージとかも必要なくなったらしいですよ。
こうやって離脱経験者の体験談で励まされますよね。
〇〇〇 さんも今後の体験を、これからも教えてくださいね。
きっと誰か苦しんでいる方の励ましになりますよ!
2013/08/05(Mon) 11:18
ぐり
私の体験ですね(^^;)(;^^)
こちらに大々的に載せていただいて?、、恐縮というかちょっと恥ずかしいですf(^^;)
というのも断薬には成功しましたが、もともとあった不安障害の症状が出てきてしまい断薬治療後は日々不安障害との戦いで、まだ健康体ではありません。
ベンゾ系の長期服用の害の一つに脳の萎縮があります。
入院の際にMRI とCT と脳波の検査をしたところ萎縮が発覚し、実年齢プラス10歳の脳だと指摘されました。
個人差があり私は萎縮レベルは軽い方でまわりの患者さんには、実年齢プラス20歳、30歳の脳の萎縮がある方も結構いました。
脳の萎縮が起こっているなんて想定外で自覚は全くなかったので凄くショックでしたが、完全な断薬をすれば脳細胞は徐々に年単位でのスピード回復すると教えられました。
断薬後4年経ってるので今は多分回復してきてるんじゃないかなぁと思います。
私はこちらのブログで初めてアシュトンマニュアルというものの存在を知りました。
早速アシュトンマニュアルをダウンロードしました。
情報いただけて感謝です。
断薬は自分で出来るなら入院しない方がいいと私は思います。
2013/08/07(Wed) 21:45
CaliforniaRocket
Re: タイトルなし
> ぐり さん
情報ありがとうございました(^^)
「脳の萎縮」だなんて・・
考えたこともなかったですね。恐ろしいことです。
こういうことがわかっていながら、精神科医はなんで情報公開しないんですかね?
本当に腹立たしいです。
「元からの症状が残っている」とは言われますが、「離脱症状をほとんど感じなくなった」というお話を聴くだけで、我々途上の者は励まされます。
先ほども断薬して2年の方から、「まだ症状が改善しないんですが、一生このままでしょうか?」といったご心配のコメントをいただきました。
みんな不安でたまらないんですよ・・
ぐりさんの先人の経験が、みんなの励ましになりますので、またコメントしてくださいね。
2013/08/07(Wed) 22:00
クマ
はじめまして
検索をしていたら、こちらを見つけさせていただきました。
現在、ランドセン、グランダキシン、デパスを服用中で、
医師の減薬していいと言われましたが、今の主治医は減薬方法を知らず、
現在はグランダキシンを水に溶かしてゆっくり減らしています。
自分は、数ヶ月前薬を飲んでいるにもかかわらず、ふらつきを感じ始め、
”離脱症状”があるというのをつい最近知りました。
早く止めたいのですが一発弾薬にはとても自信がありません><
この、水に溶かして減らすという方法は諸先生方々何か、見解のようなものは
ありましたでしょうか?よろしかったら参考にお聞かせください。
2013/08/08(Thu) 18:39
CaliforniaRocket
Re: はじめまして
> クマ さん
こんばんは、はじめまして。
コメントありがとうございます。
現在、グランダキシンの減薬中で、離脱症状が出ているということ、お見舞い申し上げます。
自律神経失調症のお薬ですよね、私は服用したことはありませんが。
ブログ本文中では一気断薬を勧めていますが、ご自分の状態や症状をよく把握されてから選択してくださいね。
水溶液を作って減薬するやり方のブログを書かれていた方は、現役も含めて数名は知っています。
ただ、途中で終わっているブログが多く、結果としてよかったかどうか情報がないんですよ・・
確かアシュトンマニュアルでも、一例として挙げられていたような気がします。
決して根拠がないやり方ではないですので、そのやり方がご自分に合っているとお考えなら、信念をもって続けられればいいと思います。
(その方の環境(仕事や家庭など)によっても合った方法はあります)
これは自論になりますが、断薬にとって一番重要なことは、その「やり方」ではなく「何が何でも止めてやる」という強い信念です。
症状は辛い場合もありますが、確実に軽くなってきますので、自信をもって頑張ってください。
同じ水溶液断薬を行っている方のブログを知りたければ、ご紹介しますので仰ってください。
(といっても、この方は私の一気断薬のブログを見て、あまり良い感情を持っていないかもしれませんが・・)
また、お越しください。
2013/08/08(Thu) 21:27
クマ
お返事感謝します!
素早いお返事に感謝いたします。
そうですよね、減薬方法は人それぞれですよね。
自分も水溶液減薬のブログをみるのですが、結末がよく解らない事が多いです。
(ご紹介までのお気持ち感謝いたします!)
ですから、何か参考になる情報をお持ちかと思いまして・・・。
離脱症状が少ないのは水溶液なのかなと自分なりに思っていました。
こちらのブログは大変参考になります。
何が何でも止めてやる」という強い信念が大切というお言葉まで頂けて
勇気付けられました!
また、どうぞ寄らせて下さい!ありがとうございます!
自分もブログをやっているので、どうぞいらっしゃってください^^
2013/08/09(Fri) 12:37
CaliforniaRocket
Re: お返事感謝します!
> クマ さん
こんにちは。
私は一気断薬ばかり勧めているようですが、漸減を否定するわけではないのです・・
断薬できればいいので、やりやすい方法が一番です。
ただ、漸減法(水溶液等の)をとられている方のブログなどを読ませていただくと、症状を必要以上に意識する場合が多いように思うのです。
「漸減法をとっているのだから離脱症状は出ないはずだ、軽いはずだ」、そればかり主張されているような気がしました。
脅かすわけではありませんが、症状が軽いかどうかなどの結果なんて断薬してみなきゃわかりません。
「軽い」というのは比較論で、辛く感じる感覚は「主観」です。
あまりに「症状が出ないように」ということに固執しすぎると、90%断薬し終わった後にきつい症状がでたらどうするのでしょうか?
(実際、私も75%断薬までは症状は出ませんでした)
余計なことかもしれませんが、パニックになってしまって、大幅に服薬量を戻さないか心配です。
それでは、これまでの努力が無駄になってしまいます。
私は完全断薬してから3か月たって、酷い不眠症に襲われて、丸3日間ぐらい寝られなくなったことがあります。
他の断薬を終えた方の話を聴いても、断薬してからのほうが症状がキツイと言われる方も多いです。
臨機応変は重要ですが、「漸減法だから大丈夫」という過信は逆に出た場合にショックが大きいです。
私の経験では、「少々は我慢できる!」と開き直ったほうがいい結果になる場合が多いように思いますので。
ブログ拝見いたしました。
一緒に頑張りましょう。
また、お越しください。
2013/08/09(Fri) 13:34
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017/10/28(Sat) 07:41
CaliforniaRocket
Re: 0927074505
> satoru さん
こんにちは。
ちょっとわかりにくいところもあるのですが、一気断薬は危険だから、やらないほうが良いというお話でしょうか?
どちらの方も、自分ができる範囲で無理せず、減薬を進めていただければと思います。
だれも安全を保障してくれるわけではないですから。
2017/10/29(Sun) 17:13