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Nursing care problem
介護職員の賃金を月額6000円引き上げるというニュースが流れていました。

定年して求職しているとき、シニアの職として介護職が多く募集されていることを知りました。
非常に負担が大きい仕事にもかかわらず、賃金は低いというイメージがあり、初めから無理と対象にも挙げていませんでした。
今回、月額6000円の賃上げということでしたが、まだまだ低すぎるという世間の評価が多かったですね。

ワイドショーなどでも取り上げられていましたが、仕事がきつすぎるという証左として、勤務中のパワハラ・セクハラが挙げられていました。
お風呂に入れているときにお尻や胸を触られる、下の処理をしているときに暴力を振るわれる、モノがなくなって泥棒とののしられる・・・・

多くの介護職員は、仕事を円滑に進めるために我慢していると回答されていました。
これに対して、訴えたりしてきっちりと対応した方がいいという意見を述べるコメンテーターも多かったように思います。

まあ正論です。
私も正論大好きですから、普段なら同じ意見です。
でもこの件に関しては、こういう画一的な意見を言えるのは、身近に対象の方がおられないお気楽な方という印象があります。

私の両親は90歳を超えてまだ健在です。
それはそれで幸せなことですし、基本的な生活は両親だけで成り立っているのですが、誰かのお世話にならなければできないことも増えてきています。

まだ現在のところ、他人に暴力をふるったり暴れたりということはないようです。
ただ対象が娘(私の妹)のように身近な人間になったときには、かなりワガママになることも増えてきました。
基本的には、自分がイヤと感じることに対しては、いくら理屈で説明しても言うことを聞いてくれません。

非常に頑固です。
程度の問題かもしれませんが、このまま老いが進んで判断がつかなくなったとき、
イヤなことをさせられそうになったら、拒否して暴れたり暴力をふるわないと言い切れません。

もう子供が駄々をこねて暴れまわるのと一緒なんですよね。
だからといって暴力が許されるとは言わないですが、単純に訴えろとかサービスを打ち切れという意見には違和感を感じます。
非常に難しい問題だと感じます。

昔のブログに、『年老いた親には「楽しい老後が送れている」と感じてほしい』というようなことを書いたんですね。
楽しいこと辛いこと、いろいろとあったけれど、今は穏やかな老後を送っているよ・・・
子供としてはそうあって欲しいし、そうでなければ自分たちが親に何も恩返しできていないようで辛く感じます。

多くの老人がもう死にたいと感じていると聞きました。
生きていることが本当につらいし、嫌なことしかないと感じているから、他人にもあたってしまう・・・そういうことなのかもしれません。

悲しい現実ですし・・・
不安に思うのは、私もそうなってしまうのではないかということです。
よく書いていることですが、60歳という現在でも体調が悪いときには、何も楽しくないと感じてしまいます。
パニックのような症状が続くときは、機嫌も悪くなるし、妻にあたることもあります。

まだ自制心が働いているうちはいいですが、このまま歳をとってどうなるんでしょう・・・
せめて、他人には迷惑をかけない老後を送りたいものです。
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