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Your words saved me.
土曜日(15日)の22時から、「有吉のみんなは触れてこないけどホントは聞いてほしい話」という特番がありました。

芸能人が体験した苦境や葛藤を、乗り越えた今語るという趣向で、今回のテーマは「パニック症」でした。
「パニック症」といえば、私もそうですが、メンタル疾患の入り口になることが多いです。
現在ではややポピュラーになった感もありますが、私が初めて発症したのはもう40年も前で、
世間でほとんど話題に挙がることもなく、理解されにくい疾患でもありました。
そしてベンゾジアゼピンを服用するきっかけにもなりました。

まあ現在でも体験していない人からすれば、何を大げさにってなるんでしょうが、本人は死ぬほど辛い疾患です。
この番組は、パニック症を患った3人が、きっかけや闘病中の生活、立ち直りと再発などについて、自らの体験を語るというものでした。
有吉の番組のなかでは比較的シリアスな番組ですね。

自分の体験とも重なるので、まあ上から目線で見ておりました。
きっかけは、忙しかっただけで特に思いつかないというのが共通項で、生活はほぼ引きこもり状態です。
そこから皆さん、症状を抱えながらもなんとか社会復帰していくという内容ですが、
こういった番組でありがちなのは、「こんな症状が出たら専門家へ!」というように「精神科にGO!」を推奨する言いっぱなしの内容になることが多いのです。

精神医療を肯定や否定する番組内容ではなく、この3人も服薬していたようですが、そのあたりはさらっと流して、
立ち直ったきっかけとして、身近な人からかけられた言葉であるとしたところが好感を持てました。

歌手の大江裕さんは、叱責されると思って出向いた社長(北島三郎)からの呼び出しで、
「お前は今休む時期なんだ。よく頑張ったな。俺のそばにいれば絶対に怖くないから。」と告げられたのがきっかけになったと。

芸人の中川家・剛さんは、明石家さんまから
「お前、パニック障害とかいう病気らしいな。ま、しゃあないやろ。なってしもたんやから。そうや、お前、額に“P”の文字をつけて、“パニックマン”というコントでもしたらエエねん!」といじられたそうです。
周りのみんなが気を使って腫物を触る眼で見る中を、いじってくれたことで全部がほぐれたと語っていました。

私もある程度は回復したといえ、やはり症状を抱えており、
今でも一番辛いときにこんな言葉をかけてもらえたら(特に「よく頑張ったな」なんて・・)、泣いてしまうかもしれません。

他人の経験ながら、なんだかほっこりしてしまって、
そして、パニック症や不安症(特に今悩んでいる予期不安など)に一番効果があるのは、
薬や鍼、マッサージなどではなく、「安心感」なんだなと改めて思いました。

それほど新しい気付きを発信する番組内容でもないのかもしれないけれど、
人それぞれで感じるものがあるなら、いい番組といえるかもしれません。

興味のある方は、今週いっぱいはTVerで視聴可能なようです。
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