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Seminar for insomniac people
一週間ほど過ぎてしまいましたが、先週の第3金曜日、3月17日は「世界睡眠デー」でした。
世界睡眠学会が睡眠の啓発のために年一回実施している記念日という位置づけです。

睡眠がQOL向上のために重要なファクターであり、不満に感じる人が世界レベルで多く存在するということでしょう。
うつ病などの精神疾患を患うと多くの方が不眠で苦しむことになり、また私たちのように睡眠薬(ベンゾジアゼピン)を服用してから断薬すれば、まず100%不眠に悩まされます。
断薬から10年、今でこそ一週間寝られないようなひどい不眠はなくなりましたが、それでも睡眠で満足したなんて経験はずっとありません。
寝られたとしても、首や背中の疼きなどで朝起きる時が一番つらく、いつまでたっても不安が強いです。

最近は、業務の質に直結するということで、多くの企業でも福利厚生に睡眠改善プログラムなどを取り入れることが多いようです。
企業相手に睡眠や健康促進などを啓蒙・教育する団体も増えてきました。
私の会社でも先日、専門家の睡眠セミナーを従業員のために開催していたので、期待をもって聴講してみました。

内容をSNSであまり細かく書くことは、問題があるかもしれませんので簡単に書きますが、

【途中覚醒対策として】 寝酒をやめる・寝室環境を整える(温度・光など)・寝る前に今日の出来事を振り返らない

【起床時が辛い対策として】 起床時間をそろえる・日光を浴びる・朝食をとる

【寝つきが悪い対策として】 ベッドで寝る以外のことをしない・(入浴などで)深部体温の制御
              寝る前に暖色ライトを使用・深呼吸

などが挙げられていました。

ここで紹介されていたことは全部やったんだけれどな・・・というのが正直な感想です。
(厳密にいえば、「ベッドで寝る以外のことをしない」だけはできていません・・・)

ここ最近寝られないな、医者に行くほどでもないけれどなんだかすっきりしないな、
そんな風に病的ではなく、ちょっと気になりだした人を対象としているんでしょうね。
何も知らなかった人からしたら、目からうろこのことも多かったでしょう。
睡眠薬を飲んでいる(いた)ような人は、医療機関を受診してください、私たちには責任取れませんといったところです。

もう何十年も不眠で悩んでいる人は、辛いから自分で調べたり書籍を読んだりしているでしょうから、この程度の情報は常識レベルでしょう。
これだけ、またはそれ以上のことをしていても寝られないだけの、個別的な原因があったりします。

ではということで上述したように医療機関を受診したわけですが、睡眠薬(ベンゾジアゼピン)を散々服用して、余計に症状をこじらせることになったわけで、解決には繋がりませんでした。
精神科にかかっても睡眠薬を処方するだけで、皆無とは言いませんが、時間をかけて生活指導であったり、個別の原因に対しての対策なんて、無理があります。

結局・・・
個別の不眠問題に対して、どういう対処ができるのでしょうね?
軽い睡眠不満にだけ対応すれば、大多数の改善にはなるから、特殊なケースは無視するしかない?

セミナーでは、ここ最近で睡眠に対して新しい事実が幾つもわかってきたと発表されていましたが・・・・まだまだと感じます。
この分野に対しての研究が、さらに進んでほしいものです。
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Comment 2

オレンジ

世界睡眠デーなる日があるとは存じ上げませんでした。
昔は不眠と言えば、お年寄りの老化現象と言った認識だったものですが、今では若者も抱えてる問題なんですね。

不思議な事に田舎暮らしの人に不眠症の方が少ないような気が致します。夜になれば、見渡す限り真っ暗、夜空にはお星さま。
ほっとするような田舎の夜。9時には眠りにつく人か多いのではないかしら??

都会には昼も夜もない様な灯りが、人々の睡眠リズムを壊している側面もあるのかなと。。

2023/03/25(Sat) 17:52

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CaliforniaRocket

Re: タイトルなし

> オレンジ さん

こんにちは。

田舎の人に不眠症が少ないというのは、ありそうなことです。
それでも最近はネットもあるしスマホもある、そんな環境ですから睡眠リズムが崩れている人も増えていそうです。

偏見かもしれませんが、田舎の人(農家?)は身体を動かす機会も多いのかなと思います。
私の不眠は、単純に肉体の疲れが少ないのかもしれません。

2023/03/25(Sat) 18:21

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