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Chronic Pain
はっきりした器質的原因がなく、それにもかかわらず慢性的に続く痛みのことを「慢性疼痛」といいます。
大ケガをして治ったんだけれど痛みだけが残っているとか、癌に罹患して寛解したけれども痛みが続くとか、いろんなケースがあるようです。

私の場合、きっかけはベンゾジアゼピンの断薬があるでしょうが、原因疾患があるわけではないのに、頸部や背中などに酷いコリがあり、継続して痛みがあります。
その痛みが原因となって、不眠や胃腸症状などの自律神経症状がしばしばあらわれます。

この状態を意識してしまうと、かなり辛いです。
たまらずに病院に行くとすると、ペインクリニックを受信することになるでしょうか。
ただ根本原因がわからないので、基本的な治癒には繋がらず、神経ブロックや痛み止めの鎮痛剤といった薬物での対症療法になります。

痛みをなくすことはQOL向上のために重要なファクターですが、その中で問題になりつつあることがあるそうです。
医療用麻薬として知られている「オピオイド鎮痛剤」です。

オピオイド鎮痛剤はモルヒネが知られており、日本ではこれまでほとんどの場合、がん患者にのみ処方されてきたようです。
一方アメリカでは非がん性患者(帝王切開とかケガ)にも処方され、逆にこれが90%となり社会問題化しています。
最近では日本でも非がん性患者への使用が増えていると、警鐘を鳴らす医師もいます。

何が問題かというと、ベンゾジアゼピンなどと同じく依存症になる恐れがあることです。
がんの痛みなどで必要量飲んでいるうちはいいですが(本当にいいか?・・・)、残った薬をちょっとした頭痛、歯痛、腰痛などで使ってしまう。
医者は「不適切使用」なんて言っていますが、痛みがなくなるんだから飲みますよ。
私にいわせりゃ、処方した医者が悪い、言うならば「医原病」です。

そして、これまたベンゾジアゼピンなどと同じく、やめたとたんに耐えがたい離脱症状(退薬症状)が出ます。
全身の痛み、異常な汗、精神症状などなど、これがつらくて止められなくなる。
麻薬依存症患者の出来上がりです。

アメリカではすでに社会問題化していますが、日本の医師も依存症に関する知識は乏しいと思われます。
今後、日本でも増えないことを祈りますし、安易に痛み止めを多く服用することの危険性をもっと啓蒙してもらいたいものです。

ところで、オピオイドが依存症を発症する原因として、一般的な「身体的苦痛」を抑えることもあるのですが、
何よりも、「スピリチュアルな苦痛(実存的苦痛)」を緩和する効果があるからだそうです。

「スピリチュアルな苦痛(実存的苦痛)」とは自己嫌悪、自分に生きる価値がない、昔はこれだけできたのに今は役立たずになってしまった、能力が衰えてしまった・・・そういった精神的な苦痛です。
自己嫌悪を払しょくして自分を好きになれる、その効果を求めるために不適切に服用する場合もあるそうです、まさに麻薬ですね。
やめると何倍にも増して酷い自己嫌悪が襲ってくる・・・そりゃあなかなかやめられません。

逆に言えば、「自分はまだまだやれている、価値があって人からも望まれている」という思いを普段から持ち続けられたら、
少々身体的苦痛があっても痛み止め麻薬なんかに頼らずともやっていけるんじゃないか? そんな風に思いました。
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