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Rebound diathesis
このコロナ禍の生活と関係あるのかないのか、よくわかりませんが、皮膚炎・湿疹ができて治りません。

はじめはひと月ほど前、頸の前あたりや後ろの耳たぶあたりがカサカサになっていました。
長時間マスクをして働き始めたところだったので、漏れた息が頸筋にあたって蒸れたのかと思いほっておいたのですが、少し痒みも出て寝られなくなってきたので、皮膚科を受診しました。

炎症がありますねと。
そしてこういう時に処方されるのはステロイド軟こうです。
後述するように、少し抵抗はあったのですが、医師の勧めのままに使ってみたところ、とりあえず頸と耳のカサカサや痒みはなくなりました。

ただ今度は別の部位がカサカサに・・・
クスリの塗布を止めてから10日ほどたって、今度は瞼やおでこ、手の甲にカサカサがあることに気が付きました。

現在、アトピー皮膚炎なんかで皮膚科を受診すると、多くでステロイドを勧められるようです。
症状に合わせて強さを調整するし、炎症が強いときに使って、治れば止めたら怖い薬ではないよ、
とにかく炎症があるときはステロイド使うのが王道!
これが、今の医学のスタンダードでしょうか。

一方、ステロイドには根強い拒否反応を持つ人がいますし、それに対応した「脱ステロイド」の医院も少数ながらあります。
その主張ではこうです。

ステロイドはホルモンの一種で、皮膚に塗ると炎症を抑えるが、体内に吸収されてから抜けていく。
体内でもステロイドホルモンは作られるが、塗り続けていると十分にあるとみなして作る機能が退化していく。
この機能はゆっくりとしか戻らないので、塗布を止めたら一時的にステロイドが不足して症状が悪化する。
これをリバウンドと言い、結果としてステロイド塗布がやめられなくなる。

私は医師でもありませんし、学術誌を読んでいるわけでもないので、この主張が正しいのかどうか確信はありません。
ステロイドは体内にはたまらないと説明される医師もいます。
ただ、こういう逆の主張をされる医師免許を持った医師もいて、悪徳医師として免許をはく奪されることもなく診察を続けていることもまた事実です。

こういったステロイド悪説をどうしても肯定するように意識してしまいます。
それは、私が苦労して断薬した「ベンゾジアゼピン」の依存と同じメカニズムで説明できるから。

ベンゾジアゼピンは服用することで、不安を抑えたり、不眠を解消したり、パニック症状を抑えたりと素晴らしい効果があります。
ただ、長期に服用することで体内に蓄積され・・・
蓄積という言葉は適当ではないかもしれません、もともと体内に備えていた機能が退化してしまいます。
同じような理屈で、やめることでひどいリバウンドで寝られなくなるなどの離脱症状が出ます。
そしてそれを解消するには、とてつもなく長い時間が必要です。

最近は厚労省などでも長期使用の危険性を認めて、注意喚起しているようにも思いますが、
いまだに適正使用を議論する医師もいます。
個人的には、ベンゾジアゼピンに「適正使用」なんて使い方はないと思います。

こういう体験があるからこそ、ステロイドに対してもどうも斜め目線で見てしまいます。
今回、こうやってクスリを塗っても治らずに、別の箇所に湿疹ができていて・・・
これは、やはりステロイドがリバウンドを起こしやすい薬なのか、はたまた使っているボディソープや生活習慣に原因があるのか?
答えはよくわかりません。

ただ、一番の理想なのは、できるだけクスリを使わずに、生活習慣や食品の改善などで体質を変えることで自然治癒させることなんでしょうね。
時間もかかるし、正解は一つではないし、難しいことですけれど。
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