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Comic Essey
昨日の「マツコ会議」というTV番組で、「コミックエッセイ」という出版物の紹介がされていました。

Wikipedeiaによると、「作者の身の回りで起きた出来事やその感想をつづった漫画作品」とあります。
新しく話題になった新ジャンルというわけでもなく、これまでも「ダーリンは外国人」であったり「日本人の知らない日本語」なんかが有名ですね。

作者の体験の特異性を漫画で紹介して、そこに読者が興味を持つといったニーズで成り立つジャンルです。
マツコが評していたように、その体験が奇抜であり意外性があるほど、感動であったり驚きであったリが提供されます。
貧乏旅行記や闘病記なんかも、このジャンルで話題になったものがありますが、どちらかというと、ふと「ニヤ」っとしてしまう脱力系のものが多いように思います。

我々、メンタルヘルス関係の病気持ちの間では、もっとも有名な例は「ツレウツ」こと「ツレがうつになりまして」でしょう。
私が断薬する前、真面目にクスリを飲んで「治らんなあ・・・」と悩んでいたころ、その体験に共感し書籍を購入したことを思い出します。
井上真央宮崎あおい(井上真央は同時期にヒットした「八日目の蝉」の主演でした^^)が主演して映画化もされ、観に行って涙したことも昔の思い出です。

精神医療を否定し、精神薬を嫌悪する現在に至っては、この作品は「製薬会社の手先」だとか、「心の風邪キャンペーンの元凶」だとか、多くの批判を受けていることも知っています。
まあ作者ご本人は、決してそんなつもりは微塵もなく、たまたま医者の言う通り服薬した、死んでもおかしくなかった夫が回復して元気になったという体験を通じて、ぜひそれを共有化して、多くの同じ境遇の人を助けようという思いからなんでしょうがね。

コミックエッセイではありませんが、自らのうつ病体験を出版して話題になった、丸岡いずみのエッセイ本も一部では随分と批判されていたように覚えています。
それでも世間的には評価は高く、Amaazonのカスタマーレビューでは☆3.9、ツレウツも同じく☆4.2の高評価です。
我々の評価が正しいのか、世間一般の共感が正しいのか。

一つだけわかっていることは、出版社は売れればよいわけで、大衆が共感するようなストーリーを探し出して出版します。
冒頭に書いた番組内では、出版社はブログやSNSを精査して、年間100人くらいには声をかけているそうです。

うーん、なんで私には話が来ないのかなあ・・・・
なんて冗談は置いておいて、私達のように「断薬する」という体験も特異なものであるんでしょうが、いかにも暗いし凄惨です。
出版社が食いつくようなジャンルではないんでしょうね。
少なくとも、「良くなってこんな経験ができましたよ!」という明るい未来と、「これは利用できる」と計算する企業の後押しが欲しいところです。

断薬関係の他の方のブログを拝見していて、絵心や文才のある方については特に注目しているんですけれどねえ・・・
もし出版とかお話があるようなら、微力ではありますがブログで大々的に宣伝しますんで、ご一報くださいね。
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Comment 2

フクスケ

同意見ですねw
何故私にオファーしてこないんでしょう。気合いと根性で二ヶ月で断薬!みたいな超根性論のエピソードなんて現代の日本人の大好物やと思うんですけどねぇ。。。。

2019/02/03(Sun) 20:37

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CaliforniaRocket

Re: タイトルなし

> フクスケ さん

こんにちは。

いやー、今の日本人は根性論嫌いでしょう(^^;
他人に対しては自己責任論押し付けるのが好きですけれどね。

かといって、メンタルヘルス患者が読みたい記事かっていうと、辛いから見たくないでしょうしね。
結局はニーズは少ないのかもしれませんね。

2019/02/03(Sun) 21:55

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