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There is more than one right anser.
二月ほど前のニュースなんですけれど、ネット徘徊していたら見つけた記事が気になったので、今日はその話題で。

外来患者自殺で開業医有責の判決
入院措置を怠ったとして約1250万円の支払い命じる


詳しい内容はリンク先をご確認ください。
簡単にまとめると、

統合失調症の患者が自殺して、外来で受診していた精神科の医師に対して、
入院させるであるとか、クスリを増やすであるとか(←ここ重要)、といった措置を怠ったから自殺したという
遺族の訴えを東京高裁が認定して、約1250万円の損害賠償を命じた というものです。

これを見て、ネット上で「遺族がおかしい」であるとか、様々な意見が出ていましたが、
正直、なんだかな~という、複雑な感想を持ちました。

どういう症状があったか、希死念慮があったかなど、個別のケースで違うでしょうから、詳細はわかりませんが・・・
一般論として、もし私が精神科医師であったとしたら、
絶対に減薬指導なんてしませんよ、訴訟リスクにつながるわけだし。
充分にクスリを投与して、危ないと思ったら入院を勧めます。

患者は、調子が悪いんです、死にたいんです、眠れないんですって訴えて来院するわけですから、
それを「減薬しましょう!」なんて提案するのは、医師にとっては自分のクビをかけてやりましょうってことです。

減断薬には医師の理解を得て、その指導の下に行いたい、なんて意見に対しては私は到底理解はできませんが、
実際に断薬を指導するクリニックや入院施設は聞いたことがあります。
今後、そういった機関においても、訴訟リスクがあるわけですから、
本人の意志だけではなく、家族の誓約書とかなければ、減薬指導はできませんなんてことになるんですかね?

ベンゾジアゼピンを処方した医師が悪いとか、依存があることを知りながら止めなかった医師を恨むであるとか、
そういって恨み言を言う人も多く見てきましたが、一概に精神科医のせいだけか?

医師が悪いとか、遺族が非常識とか、そういう単純な問題ではなく、
あまりにも難しい問題であると感じるとともに、私には正解がわかりません・・・・

亡くなられた患者にとっては、なにが正解だったのか?
おそらく一人一人正解は違うのでしょうけれど。
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