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Life without a roundabout
大阪に越してきてから、2か月ほど経ちました。

昔にも住んだことがある土地ですから、基本生活をするうえでの不自由はほぼなくなりました。
駅や繁華街など、目的地を決めたうえでの経路は何度も歩きましたので、用事を済ますことは問題ありません。

しかし、だからといって地域のことが全部分かったかといえば、そんなことはなく・・・
仕事があったり、用事があったりすると、普段は地域を探ることは難しいのですが、
今週の休日は何もなかったので、近所の小道をぶらぶらと散歩してみました。

あてもなくクルマも入れないような小道をてくてく歩いていると、新しい発見があります。
ああ、こんなところに竹藪があったとか、川にカメがいっぱいいたとか、地元に関係した戦国武将にゆかりの史跡があったりとか。
目的地に一刻も早く到着することだけを考えていたら、こんな道を通ることはほぼないですから、
地域の本当の姿はなかなか見えてこないですよね。
そうやって景色を見ながら歩いていて、いろんなことを感じました。

これまで目的地に急ぐ人生を生きてきて、
遠回りすることに対して、なかば恐怖心を感じるほど避けてきたように思います。
結果としてずいぶんと窮屈な人生を生きてきたし、精神薬のお世話にならなければいけなくなった原因の一端にはなっていることでしょう。

病気をして、休職をして、遠回りしましたが、
今になって、こうやって遠回りする楽しみ、発見もあるんだなって感じることができます。
負け惜しみかもしれませんが、遠回りしなければ見えない景色もあるのです。

だから、今断薬などで、立ち止まったり遠回りしている人も、焦ることは何もないように思います。
なにもできない、なにも楽しみがないなんて、失望することもない。

人生がつまらないと失望するのは、自分で探しにいっていないからです、自分で決めてないからです。
身近なところにも、気が付かなかった近所の小道にも、きっと新しい興味は見つかります。

それはきっと、目的地一直線の経路では見つからないものだと、
今はそう思います。
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