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Up and down
自分から吹聴しているわけではないのですが、所属部署以外の知人にも転勤が知れるようになり、声をかけていただくことが増えました。

ほとんどの方が、「良かったですね~」と仰います。
ん? 良かった・・・のか?
ふと考えました。

人によっては東京から大阪に転勤になることに対して、都落ちとして後ろ向きに考えるかもしれません。
私の場合は定年したら関西に帰ると公言していたこともあり、公私ともに慣れたフィールドに帰るというように多くの方が思われるのでしょう。
まあ、否定はしないですけれど、東京の生活もそこそこ楽しんでいただけに、「良かった60に、残念40」といったところでしょうかね。

また今の職場、出向先ですけれど、のことをご存知の方は、別の観点で「良かったね」と言われることがあります。
正直、良い労働環境ではありませんし、数十年培ってきた専門性を発揮できる仕事でもありません。
定年再雇用の受け口のような部署ですし、歳をとってからするには体力的に辛い肉体労働に近い部署でもあります。
そこから少しでも専門性の発揮できそうな部署への異動になりますので、「今の環境から抜け出られて良かったね!」と。

心情的にはそちらの方が嬉しくはあります。
けれども移ってみなければわからないことも多いですし、忙しくなったりプレッシャーが強くなって体調を崩すかもしれません。
良かったねと言われても、警戒する気持ちも半分くらいありますね。

それでも、待遇面、仕事の充実度、人間関係、家族の幸せなどなど考えてお受けしたわけで、
変わることは誰しも不安や不満がありますが、総合的に考えたら良かったのでしょう。

だいたい異動なんてものは、本人にとって良いことも悪いこともあります。
少なくとも前回、今の部署に出向になる異動は転勤は伴わないものでしたけれど、意にそぐわないものでした。

会社が人を動かす(業務の変更含む)以上、そこには何らかの会社の思惑が確実にあります。
自分が良かったと思おうが悪かったと思おうが、会社なりある人種はそれが適当と判断して行っているわけで、
それを拒否するなら、辞めるしかないわけです。

辞めたくとも、体調に不安があり、求職する自信がなかったということもありますが、その時辞める選択をしなかったということです。
どこに移っても、そこには誰かの思惑が存在します。
良い異動であっても、悪い異動であっても、退職再就職であっても、意にそぐわない仕事であっても、
その新しい場所で全力を尽くして、その思惑から評価されるしかないんですよね。

今回の異動にしても、結果は別にして、今の職場での努力を認めてくれた周りの人間の尽力があって決まったことで、
少なくとも多くの方から、「良かったね」と言ってもらえる異動になったわけですから。

断薬から休職・復職・・・
信用も失い、できないことばかりで、辛いことも多いですが、
今できること、今するべきことを考えて、無理して焦るのではなく、現状に全力を尽くす、そして評価は結果としてついてくる。

結果はまだわかりませんが、「良かったね」という声かけは、現時点では私の努力に対する評価だと感じています。
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