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Focusing illusion
私は晩婚で、40歳を過ぎてから結婚しました。
巷のうわさでは、40歳を超えた男性が結婚できる確率は1%ということですから、運が良かったのかもしれませんね。

話はコロッと変わりますが、あなたは今、幸せでしょうか?
日本人は世界標準で比較すると、幸福を感じにくい国民であるようです。
アメリカのシンクタンク、ピュー・リサー チセンターが2014年に世界43カ国を対象とした調査によると、幸福を数値化して申告した幸福度は、アメリカは65点、ドイツは60点であるのに対して、日本で43点と低く先進国で最低クラスとのこと。

さらに未婚者ではこの幸福度はさらに下がる傾向にあり、結婚しなければ幸せになれないという価値観があるようです。
あえて結婚されない方もおられますが、「できれば結婚したいけれどもできない・・」といった欠落感が不幸感に繋がっています。

結婚したから偉そうに言うわけではありませんが、結婚できたから幸せなんてことは、まずありません。
でもそういう思い込みはほかにも結構あることに気が付きます。

いい大学に入学すれば成功者になれる   とか
ギターが弾けたら女性からもてる   とか

そういった、根拠はないんだけれども、思い込みからくる幻想、
これを、「フォーカシング・イリュージョン」というんだそうです。

婚活をされている方の中に、「相手は誰でもいいから結婚したい」というような趣旨の発言をされる方が少なからずおられます。
事情があってのことかもしれませんが、これなんか「結婚したら幸せになれる」といった根拠のない思い込みですね。

ここからが本題!
きつい言い方かもしれませんが、断薬に関しても似たような思い込みをされている方がおられます。
「とにかく断薬ができれば、きっと幸せになれる!」ってやつです。

個人的な感想では、「私はベンゾジアゼピンを断薬できて、本当に良かったな!」なんですけれど、断薬ができたら自然に幸福がやってくるわけではありません。
期待が大きすぎて、いつまでも離脱症状が治まらない・・・こんなはずじゃなかった・・・と思い悩まれる方も見受けられます。

結婚も断薬も(一緒にしてなんですが・・・)、重要なのは達成してからその後です。
逆に言えば、「断薬できなければ幸せになれない」なんてのも、単なる思い込みです。

おそらく幸せの形なんて様々で、いろんな道筋があって、こうでなければならないなんてことはありません。

断薬をして5年たったけれども、いまだに自律神経失調症に苦しめられ、仕事やプライベートでまだ制約があります。
諦めなければならなかったことも少なくはないですけれど、私は幸せな人生を送れていると心から思っていますよ。

それは、結婚できたからでも、断薬できたからでもなく、
これからの人生にまだ希望、楽しみがあると信じられているからかもしれません。
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