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Latent disease
都内の飲食店を禁煙にするとかなんやらと、喧々諤々やっていますが、
煙が出ないので苦情が少ない(本当はどうかわかりませんが・・)という理由で、加熱式タバコに切り替える人も多いようです。

そのせいか近頃、紙巻きタバコから加熱式タバコに変えたら、歯茎が痛くなったとの訴えが増えたという記事が出ていました。
これにはれっきとした因果関係があるそうです。

もともとタバコは歯周病を悪化させるリスクファクターだそうで、喫煙者のほとんどは歯周病になっているそうです。
ところがタバコの成分である「タール」には抗炎症作用があるそうで、歯茎の痛みや腫れといった症状を自然と抑えてしまうので、実際は病気(歯周病)はあるのに、気づかなくなっているんですね。

加熱式タバコに切り替えると、燃焼させないために自ずと「タール」は摂取しなくなります。
「タール」は有害成分なのでこれがウリでもあるんですが、抗炎症作用はなくなるので、ここで初めて歯茎の痛みに気づくと。
結局、潜在的にあった歯周病を完治させるためには、タバコを止めることが重要ということです。

この話を聞いて、ベンゾジアゼピンの断薬を思い出しました。

不眠だ不安だということでベンゾジアゼピンを飲みだすわけですが、その原因となっている疾患、自律神経失調なのか予期不安なのかわかりませんが・・、それ自体は潜在的に残るわけで、
むしろ飲み続けている間、悪化していくのでしょう。

ベンゾジアゼピンを止めて、もしくはほかの薬に切り替えてもそうですが、その時初めて、いろんな症状がある疾患を持っていたことに気が付くわけです。
離脱症状をどう定義するかで変わってきますが、断薬して気がつく症状、断薬後しばらくして残る症状を離脱症状とすると、
その症状の疾患は元々持っている疾患だけれど、ベンゾジアゼピンで気が付かなくなっていたと。

じゃあ、一生ベンゾジアゼピンを飲み続ければいいじゃんってのが、断薬しない派の言い分ですね。
そりゃあ、個人の自由だし、べつに善悪ではないですが・・・

そこもタバコのケースと一緒で、「身体に悪いと思ったから」やめようと思ったんですよね?
害がないなら一生飲んでもいいでしょうが、健康上良くないと思うから断薬しようとするわけで・・
それに潜在的な疾患を根本的に治そうと思ったら、やはりタバコと一緒で断薬したうえで治すしかないと思うのです。

「一生ベンゾジアゼピン飲んだらいいじゃん」は、「一生タバコ吸ったらいいじゃん」と一緒で、
自分の健康だから、自己責任で決めればいいことだと思います。

ただ、健康に悪そうだし・・とうじうじ考えるなら、スパッとやめたらどうでしょうか?
早ければ早い方がいい、その方が潜在的疾患が酷くなる前に気が付けることでしょう。
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