薬物依存から回復することを目的に、その当事者や家族が集まって、
同じ悩みをもった仲間同士、情報を共有したり励ましあったりする自助グループというものが全国に存在します。
ただこれらの活動は、覚せい剤、大麻といった違法性薬物やアルコール中毒など、対象が広範囲なものです。
また違法性薬物はダメだけれど、精神薬はOKといったルールがわかりにくいところもあります。
我々が苦しんで断薬したベンゾジアゼピンのような処方薬に特化した、薬物依存に対応した自助グループというのはほとんどないというのが実情です。
そんななか、東京の西部を中心に自助グループを立ち上げられた方々がおられます。
MDAA(Medical Drug Addiction Anonymous)
グループ代表のリッチーさん、小太郎さんは自らも入院して断薬を果たされた体験者です。
断薬時に私のブログを閲覧していただいていたという縁でご連絡をいただいていました。
一度お会いしてその活動を見せていただきたいと思っていましたが、昨日その機会に恵まれ参加させていただきました。
連絡もせず押しかけましたのに、快く受け入れてくださりまして、ありがとうございました。
まずはじめにお断りしておきますが・・・
私はMDAAで得られる情報がすべて正解であり、そこに参加することで断薬することができると推奨しているわけではありません。
断薬に正解なんてなく、薬物依存に向き合って、自分で気づき、自分で試行錯誤して、自分を信じて達成されるものだと思っています。
ではなぜこの自助グループを紹介するかと言いますと、
まず第一にあまりにも情報が少なく、あるいは真逆な情報が氾濫していて、どうしたらいいのかわからない、誰にも相談できずに立ち止まってしまっている方がかなりの数おられるように思うからです。
減断薬の辛さは健常の方には説明が難しく、理解してもらうことは難しいです。
どうしても孤独感に苦しみながらの闘病となりますが、同じ境遇の方とであれば、苦労を共有することが可能となリます。
またこちらの方が重要かと思うのですが、
断薬を進めるにあたり、断薬の手段や離脱症状の強弱などを考えることが一番だと勘違いしている方が多いことです。
これらは断薬を考えるうえで重要なことではありますが、断薬を達成するための本質ではありません。
それに気づき、理解されている方が代表を務められています。
参加させていただいて気づいたことですが、
相談に来られる方の多くは、「具体的にどうすればいいんだ?」といった方法論をまず求められているように感じました。
現時点で、もう二進も三進もいかずに困り切って来られた方が大半でしょうし、そのお気持ちはよく理解できます。
しかし私もそうですが、もともと辛いことに対して即効性の解決を求めたがために、ベンゾジアゼピンという薬物に依存してしまったわけで、ここで即効性のある方法を求めるのは、依存の種類を変えるだけです。
その答えは本人の中にしかありませんし、自分で気が付くことが回復の第一歩。
スタッフの方々に置かれては、そのギャップを埋めるために、ずいぶんとご苦労されているように感じました。
自分になんの得にもならず、ましてや自らも辛い症状を抱えて運営を続けられているスタッフの方々には頭が下がります。
MDAAの活動だけではなく、厚労省に向精神薬の問題を陳情にいかれたりと、ほかにも精力的に活動されております。
私も何かを協力したいとも思うのですが・・・
こういった当事者と対峙するには、膨大なエネルギーが必要です。
悪意を向けられることもありますし、悲しい現実を目の当たりにすることもあります。
私もブログで簡単なアドバイスをすることもありますが、メールを交換してでの寄り添った忠告などは遠慮してきた経緯があります。
それはこのようなネガティブ反応に、自分がまだ耐えられないような怖さがあるからです。
ですから、もうしばらくはこのまま後方支援に留めさせていただくことをお許しいただきたいとともに、
活動されるご本人も消耗されるでしょうから、重々ご無理をされないようにお祈りいたします。
最後に、MDAA宣言として記されていることを紹介させていただいて終わりにします。
MDAA宣言
私達は孤独に苦しんできた 医療と社会に理解されず多くの涙を流してきた
しかし私達は独りではないことを知る そして仲間が答えをもってその中で
成長できることを知る
俺たちはもう独りじゃない!
同じ悩みをもった仲間同士、情報を共有したり励ましあったりする自助グループというものが全国に存在します。
ただこれらの活動は、覚せい剤、大麻といった違法性薬物やアルコール中毒など、対象が広範囲なものです。
また違法性薬物はダメだけれど、精神薬はOKといったルールがわかりにくいところもあります。
我々が苦しんで断薬したベンゾジアゼピンのような処方薬に特化した、薬物依存に対応した自助グループというのはほとんどないというのが実情です。
そんななか、東京の西部を中心に自助グループを立ち上げられた方々がおられます。
MDAA(Medical Drug Addiction Anonymous)
グループ代表のリッチーさん、小太郎さんは自らも入院して断薬を果たされた体験者です。
断薬時に私のブログを閲覧していただいていたという縁でご連絡をいただいていました。
一度お会いしてその活動を見せていただきたいと思っていましたが、昨日その機会に恵まれ参加させていただきました。
連絡もせず押しかけましたのに、快く受け入れてくださりまして、ありがとうございました。
まずはじめにお断りしておきますが・・・
私はMDAAで得られる情報がすべて正解であり、そこに参加することで断薬することができると推奨しているわけではありません。
断薬に正解なんてなく、薬物依存に向き合って、自分で気づき、自分で試行錯誤して、自分を信じて達成されるものだと思っています。
ではなぜこの自助グループを紹介するかと言いますと、
まず第一にあまりにも情報が少なく、あるいは真逆な情報が氾濫していて、どうしたらいいのかわからない、誰にも相談できずに立ち止まってしまっている方がかなりの数おられるように思うからです。
減断薬の辛さは健常の方には説明が難しく、理解してもらうことは難しいです。
どうしても孤独感に苦しみながらの闘病となりますが、同じ境遇の方とであれば、苦労を共有することが可能となリます。
またこちらの方が重要かと思うのですが、
断薬を進めるにあたり、断薬の手段や離脱症状の強弱などを考えることが一番だと勘違いしている方が多いことです。
これらは断薬を考えるうえで重要なことではありますが、断薬を達成するための本質ではありません。
それに気づき、理解されている方が代表を務められています。
参加させていただいて気づいたことですが、
相談に来られる方の多くは、「具体的にどうすればいいんだ?」といった方法論をまず求められているように感じました。
現時点で、もう二進も三進もいかずに困り切って来られた方が大半でしょうし、そのお気持ちはよく理解できます。
しかし私もそうですが、もともと辛いことに対して即効性の解決を求めたがために、ベンゾジアゼピンという薬物に依存してしまったわけで、ここで即効性のある方法を求めるのは、依存の種類を変えるだけです。
その答えは本人の中にしかありませんし、自分で気が付くことが回復の第一歩。
スタッフの方々に置かれては、そのギャップを埋めるために、ずいぶんとご苦労されているように感じました。
自分になんの得にもならず、ましてや自らも辛い症状を抱えて運営を続けられているスタッフの方々には頭が下がります。
MDAAの活動だけではなく、厚労省に向精神薬の問題を陳情にいかれたりと、ほかにも精力的に活動されております。
私も何かを協力したいとも思うのですが・・・
こういった当事者と対峙するには、膨大なエネルギーが必要です。
悪意を向けられることもありますし、悲しい現実を目の当たりにすることもあります。
私もブログで簡単なアドバイスをすることもありますが、メールを交換してでの寄り添った忠告などは遠慮してきた経緯があります。
それはこのようなネガティブ反応に、自分がまだ耐えられないような怖さがあるからです。
ですから、もうしばらくはこのまま後方支援に留めさせていただくことをお許しいただきたいとともに、
活動されるご本人も消耗されるでしょうから、重々ご無理をされないようにお祈りいたします。
最後に、MDAA宣言として記されていることを紹介させていただいて終わりにします。
MDAA宣言
私達は孤独に苦しんできた 医療と社会に理解されず多くの涙を流してきた
しかし私達は独りではないことを知る そして仲間が答えをもってその中で
成長できることを知る
俺たちはもう独りじゃない!
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