5日ほど前のNHKスペシャルで、「病の起源 うつ病」という番組をやっていました。
ご覧になられた方も多いんじゃないでしょうか?
内容を要約しますと、鬱病の原因は脳内にある「偏桃体」という部位に深くかかわっているというもの。
昔から「天敵」という存在からくる恐怖やストレスにより、偏桃体が過活動になり、ストレスホルモンが多く分泌し、脳の神経細胞を壊し、脳が委縮するというメカニズムが説明されていました。
この放送に対して、「ためになった?」「長年の疑問が解けた」「治療に対して希望を持てた」と好意的なブログも読みましたが。
有名なフリーライターのかこさんは、「NHKはいつも目新しい説が出たときに飛びつき、検証もせずに垂れ流しているだけ」と切り捨てています。
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11646146932.html
これまでNHKでは、えらい精神科の先生が出てきて、「うつの原因はセロトニンという神経伝達物質のアンバランス」という説を散々流布しておいて。
それに対して、なんの見解も述べず、「新たにこんな面白い説が出てきました!」とばかりに言いっぱなしですから、かこさんの言われる通り、無責任だとは思います。
ただ今回、「これまでとはメカニズムが違う」と放送したことは、抗鬱剤を含む「薬物」で行う治療は根本的にメカニズムが間違っていたということですから、「早期的に、一生、薬を飲め」に繋がらないだけでも、一歩前進なのかもしれません。
まあ、このように賛否両論あった放送でしたが、興味深く思ったことがありました。
それは
「うつの原因になるストレスホルモンは、ある条件下では分泌しなくなる」
というものです。
それは何か?
今回のブログのお題である、「平等」なんですね。
アフリカ(だったか?)の原住民は、一日に収穫した獲物を、生活共同体の全員で平等に分けるらしいです。
そして、その民族では日本人、米国人に比べてストレスホルモンの分泌が圧倒的に少ないと。
文明人は、地位によって報酬が違うという格差社会(資本主義?)を構築したことで、ストレスを溜めこむようになった。
それにより理不尽な要求や差別などがはびこり、それが強調された現代は鬱病が増えているのだと。
だからどうしろと・・共産主義社会にしろというのか?というように、解決法については不満が残るところですが。
この説は、それはそれで一理あるかなと。
私たち病人がこういうことをいうと、「負け犬の遠吠え」とか「弱者の言い訳」とか言われそうですがね。
現代に生きていくうえで、完全に競争社会を否定することなんて無理なことはわかってますし。
私だって、受験戦争、競争社会をこれまで生き残ってきた世代ですから、そういう価値観も教育されていますから、自分だけは得をしたい、先んじたいという願望が根本にはあるのかもしれませんが。
競争を無くして生きていけたら、こんなに楽な人生はないだろうな・・なんて夢みたいなことも考えてしまいます。
明日も、この「平等」について、もう少し書いてみたいと思います。
ご覧になられた方も多いんじゃないでしょうか?
内容を要約しますと、鬱病の原因は脳内にある「偏桃体」という部位に深くかかわっているというもの。
昔から「天敵」という存在からくる恐怖やストレスにより、偏桃体が過活動になり、ストレスホルモンが多く分泌し、脳の神経細胞を壊し、脳が委縮するというメカニズムが説明されていました。
この放送に対して、「ためになった?」「長年の疑問が解けた」「治療に対して希望を持てた」と好意的なブログも読みましたが。
有名なフリーライターのかこさんは、「NHKはいつも目新しい説が出たときに飛びつき、検証もせずに垂れ流しているだけ」と切り捨てています。
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11646146932.html
これまでNHKでは、えらい精神科の先生が出てきて、「うつの原因はセロトニンという神経伝達物質のアンバランス」という説を散々流布しておいて。
それに対して、なんの見解も述べず、「新たにこんな面白い説が出てきました!」とばかりに言いっぱなしですから、かこさんの言われる通り、無責任だとは思います。
ただ今回、「これまでとはメカニズムが違う」と放送したことは、抗鬱剤を含む「薬物」で行う治療は根本的にメカニズムが間違っていたということですから、「早期的に、一生、薬を飲め」に繋がらないだけでも、一歩前進なのかもしれません。
まあ、このように賛否両論あった放送でしたが、興味深く思ったことがありました。
それは
「うつの原因になるストレスホルモンは、ある条件下では分泌しなくなる」
というものです。
それは何か?
今回のブログのお題である、「平等」なんですね。
アフリカ(だったか?)の原住民は、一日に収穫した獲物を、生活共同体の全員で平等に分けるらしいです。
そして、その民族では日本人、米国人に比べてストレスホルモンの分泌が圧倒的に少ないと。
文明人は、地位によって報酬が違うという格差社会(資本主義?)を構築したことで、ストレスを溜めこむようになった。
それにより理不尽な要求や差別などがはびこり、それが強調された現代は鬱病が増えているのだと。
だからどうしろと・・共産主義社会にしろというのか?というように、解決法については不満が残るところですが。
この説は、それはそれで一理あるかなと。
私たち病人がこういうことをいうと、「負け犬の遠吠え」とか「弱者の言い訳」とか言われそうですがね。
現代に生きていくうえで、完全に競争社会を否定することなんて無理なことはわかってますし。
私だって、受験戦争、競争社会をこれまで生き残ってきた世代ですから、そういう価値観も教育されていますから、自分だけは得をしたい、先んじたいという願望が根本にはあるのかもしれませんが。
競争を無くして生きていけたら、こんなに楽な人生はないだろうな・・なんて夢みたいなことも考えてしまいます。
明日も、この「平等」について、もう少し書いてみたいと思います。
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Comment 2
Otsay
こんばんは。
その説が正しいとすれば、今の処方が、根拠が乏しくなりますね。おっしゃるとおり一歩前進でしょうか。
短期間ですが、SSRIで躁転ぽくなったことあります。今は落ち込みすぎなので、変な気分であっても、今よりマシだったかと思うようになっています。こうやって、依存者が増えていくのでしょう。
>それにより理不尽な要求や差別などがはびこり、それが強調された現代は鬱病が増えているのだと。
そうなのかと思う半面で、江戸時代などは、生まれながらにして身分が決まってましたが、実際に、うつは多かったのかなと思ったりもします。逆に身分が決まっていて、競争というものもなかったのでしょうか。
ちょっと差をつけすぎですよね。直近で退職した会社は、年収2,000万オーバーの人が数百人単位でいました。使い切れないだろとか思うのですが、ケチだったりして、よー分からん世界でした。中には、弱者に対して目を向ける人もいましたが、本当に少数派であって、後は、所得の少ない人間は思い切り見くだしている人ばっかりでした。こんな年収の人を多く抱えて一方で中間層はリストラしてるので、日本的感覚では、よーわからんかったです。
2013/10/25(Fri) 23:49
CaliforniaRocket
Re: タイトルなし
> Otsay さん
こんにちは。
こういう番組を頻繁にやっているということは、結局「鬱」の原因が良くわかっていないということで。
今、症状の酷い方には何が正解なのか良くわかりません・・
一部の人には薬が正解なのかもしれない、一部の方には休養だけでいいのかもしれない・・
あまり断定するのは良くないんじゃないかなと最近は考えていますが。
この番組のように、一説をさも「原因が判明した」と放送してしまうと、また誤解する人も増えるでしょうし。
それで治れば問題ないんですけどね・・難しいです。
「平等」に関しては、鬱の原因としては「こじつけじゃないか?」とも思います。
ただ、ストレスの原因にはなってそうな気がします。
身分の問題は、その人の努力では改善のしようもなく・・
結局、人間、諦めてしまえればストレスもなくなるのではないでしょうか?
なんとか這い出そう、上を目指そうともがくから、また下に落ちたくないと足掻くからストレスがたまるんだと思います。
2013/10/26(Sat) 13:26